NY株式18日(NY時間10:06) ダウ平均 34433.82(-17.41 -0.05%) ナスダック 13344.57(-6.51 -0.05%) CME日経平均先物 26830(大証終比:+80 +0.30%) 連休明けのNY株式市場でダウ平均は横ばい。反発して始まったものの、直ぐに戻り売りに押され、連休前付近に戻している。FRBによる積極引き締めへの警戒感は根強い。今週はパウエルFRB議長がIMF主催のパネルに参加するが、そこで0.50%の大幅利上げへの可能性を強調すると見られている。FOMCメンバーは来週から、5月3-4日のFOMCを前に、それぞれが発言を控えるブラックアウト期間に入る。今週のIMFのイベントはその前の最後の発言の機会となる。 すでに議長は大幅利上げの可能性に言及しており、市場も織り込んでいるが、その内容は注目される。市場からは、「遅かれ早かれFRBの量的引き締め(QT)を迎え、FF金利は大幅に上昇する。株式市場がいま向き合わなければならないマクロ的背景だ」とのコメントが聞かれた。また、「歴史が示唆しているのは、FRBが米景気後退を招かずにインフレを冷やす必要がある状況に直面しており、今後2年間で景気が縮小する確率は約35%ある」との声も聞かれた。 今週から決算が本格化する。IBM<IBM>やP&G<PG>、トラベラーズ<TRV>、ダウ・インク<DOW>、J&J<JNJ>、アメックス<AXP>、ベライゾン<VZ>など、ダウ採用銘柄も幾つかが発表の予定。また、ネットフリックス<NFLX>、テスラ<TSLA>、スナップ<SNAP>といったIT企業やユナイテッド航空<UAL>、アメリカン航空<AAL>なども発表される。 市場は、ガイダンスの中で企業が高騰するコストにどのように対処するかについてのコメントに細心の注意を払っている。先週はS&P500企業の7%が発表したが、その77%は予想を上回る1株利益を発表し、決算シーズンはまずまずのスタートを切った。現段階の予想ではS&P500企業で5%の増益が見込まれている。通期の1株利益の見通しは若干の低下を予想しているが、1カ月前に考えていたほどではないとの見方や、米国内中心のサービス業ほど、1株利益の見通しは良い可能性が高いとの見方も聞かれた。 ツイッター<TWTR>が上昇。先週の金曜日に取締役会が買収防衛策としてポイズンピル(毒薬条項)を採択したと発表。 バンカメ<BAC>が上昇。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、トレーディング収益が予想を上回った。株式が予想を上回った。ロシアを拠点とする企業への直接のエクスポージャーは非常に小さく、引当金を積んで対応したとしている。 中国の配車サービス大手、ディディ・グローバル(滴滴)<DIDI>がNY市場で大幅安。10-12月期の決算発表を行っていたが、赤字が大幅に膨らんだほか、NY市場での上場廃止を検討していることを明らかにした。 バンカメ<BAC> 38.45(+0.88 +2.34%) ディディ(滴滴)<DIDI> 2.13(-0.33 -13.42%) アップル<AAPL> 164.77(-0.52 -0.31%) マイクロソフト<MSFT> 280.47(+0.64 +0.23%) アマゾン<AMZN> 3058.79(+24.66 +0.81%) アルファベットC<GOOG> 2559.13(+14.07 +0.55%) テスラ<TSLA> 985.53(+0.53 +0.05%) メタ・プラットフォームズ<FB> 212.82(+2.64 +1.26%) AMD<AMD> 93.54(+0.48 +0.52%) エヌビディア<NVDA> 214.73(+2.15 +1.01%) ツイッター<TWTR> 45.95(+0.87 +1.93%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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