東京株式(大引け)=73円高、円安など追い風に朝安後切り返す展開

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 8日の東京株式市場は、朝方は日経平均が売りに押されたものの、その後は上昇に転じ2万8200円台で売り物をこなす展開に終始した。

 大引けの日経平均株価は前営業日比73円37銭高の2万8249円24銭と4日続伸。プライム市場の売買高概算は11億2335万株、売買代金概算は2兆7090億円。値上がり銘柄数は894、対して値下がり銘柄数は867、変わらずは77銘柄だった。

 きょうの東京市場は朝方こそ方向感の定まらないなか、利益確定の売りが優勢となり、日経平均株価は2万8000円大台攻防の軟調展開をみせる場面もあったが、その後は切り返した。前週末の米国株市場では主要株価指数が高安まちまちの展開で、東京市場でもきょうは上昇一服場面が想定されたが、買い意欲は根強く上昇基調が続いている。前週末に発表された7月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数の伸びが事前予想を大幅に上回り、米経済の強さが確認された。米長期金利の上昇を背景に、為替市場ではドル高・円安が進行したことで、ハイテクセクター中心に追い風材料となった。企業の決算発表では好決算銘柄を中心に値を飛ばす銘柄が相次いでいる。ただ一方で、決算絡みで売りを浴びた銘柄も多く、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数は拮抗した。

 個別では、群を抜く売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が大幅高に買われたほか、売買代金2位の東京エレクトロン<8035>も上値指向を強めた。ソフトバンクグループ<9984>もやや買いが優勢。ファーストリテイリング<9983>が上値追い、キヤノン<7751>が物色人気となり、スズキ<7269>は大きく値を上げた。フィールズ<2767>、日本冶金工業<5480>、三井松島ホールディングス<1518>、オプトラン<6235>、ロードスターキャピタル<3482>、テイクアンドギヴ・ニーズ<4331>などストップ高銘柄が続出した。

 半面、川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>などが利食われ、任天堂<7974>も売りが優勢だった。東京海上ホールディングス<8766>も安い。キーエンス<6861>、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>などが軟調、島津製作所<7701>は大幅安。メディアスホールディングス<3154>、クオールホールディングス<3034>が急落、ジャムコ<7408>も大幅に下落した。

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