米雇用統計を受けダウ平均は一時３００ドル超上昇＝米国株序盤

NY株式2日（NY時間11:00）
ダウ平均　　　31940.92（+284.50　+0.90%）
ナスダック　　　11899.18（+114.05　+0.97%）
CME日経平均先物　27885（大証終比：+225　+0.81%）

　きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は続伸。取引開始前に発表になった８月の米雇用統計を受けて株式市場は買い戻しを強めている。ほぼ全面高の中、ダウ平均は一時３００ドル超上昇。

　米雇用統計は依然としてタイトな米労働市場に緩和の兆しを若干見せた。非農業部門雇用者数（ＮＦＰ）は３１．５万人増と予想を若干上回った一方、失業率は３．７％に悪化した。特に注目だったのが労働参加率が６２．４％に上昇したこと。女性が参加率を押し上げたようだ。パンデミックで一時離れていた労働者が戻りつつある兆候を見せているのかもしれない。労働人口が増加するにつれ賃金の伸びは鈍化し、いずれインフレの落ち着きに貢献する可能性がある。

　先週のパウエルＦＲＢ議長の講演から、市場はタカ派なＦＲＢを警戒していたが、きょうの米雇用統計はその懸念を一服させているようだ。今月のＦＯＭＣでの０．７５％ポイントの利上げ期待は依然として高いが、確率は６０％程度に低下している。

　市場からは、「米雇用統計は最近の株式市場に蔓延している最悪の恐怖を和らげるもの。しかし、頑強な賃金上昇がＦＲＢを攻撃的な道に向かわせる可能性があり、われわれはまだこの危機を脱したわけではないことに改めて注意を払う必要はある」との声も聞かれた。

アップル＜AAPL＞　159.49（+1.53　+0.97%）
マイクロソフト＜MSFT＞　263.31（+2.91　+1.12%）
アマゾン＜AMZN＞　130.39（+2.57　+2.01%）
アルファベットC＜GOOG＞　111.19（+0.64　+0.58%）
テスラ＜TSLA＞　276.42（-0.75　-0.27%）
メタ・プラットフォームズ＜META＞　166.07（+0.71　+0.43%）
ＡＭＤ＜AMD＞　82.52（+0.19　+0.23%）
エヌビディア＜NVDA＞　140.07（+0.70　+0.50%）
ツイッター＜TWTR＞　38.66（+0.04　+0.10%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

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