大阪12月限 日経225先物 27650 -750 (-2.64%) TOPIX先物 1927.5 -37.5 (-1.90%) 日経225先物(12月限)は前日比750円安の2万7650円で取引を終了。寄り付きは2万7540円と、シカゴ日経平均先物(2万7630円)にサヤ寄せする格好から、ギャップダウンで始まった。朝方はインデックスに絡んだ売りが集中し、下へのバイアスが強まった格好である。ただし、ギャップダウンによって一気にボリンジャーバンドの-1σ水準まで下げたことで、テクニカル的には調整一巡感が意識されやすく、寄り付きを安値に下げ渋る動きとなった。前場半ばには一時2万7800円まで下げ幅を縮めたものの、同水準での上値の重さが意識されるなか、後場はショートが優勢となり、2万7600円を挟んだこう着が継続した。 日経225先物はギャップスタート後に、リバウンド狙いから短期のロングが入ったと見られるものの、2万7800円水準からはショートが優勢だった。前引けの日経平均株価が2%を超える下落だった一方で、TOPIXは1.6%程度の下落にとどまった。日銀のETF買い入れが期待できないなか、後場はショートを仕掛けやすくさせた。ただし、朝方のヘッジ対応の動きが一巡した後は短期的なトレードが中心と見られ、結局はナイトセッションの終値で日中の取引を終えるなど、トレンドレスの展開であった。グローベックスの米株先物はプラス圏で推移していたものの、小幅な値動きだったため方向感をつかみづらくさせていたと見られる。 来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)が通過するまではポジションを傾けづらいだろうが、前日のNYダウを見ても直近のリバウンド部分を帳消しにするなど、換金売りが強まったことで需給整理が一気に進んだ可能性はありそうだ。小幅ながらも急落の反動の動きを見せてくるようだと、日経225先物についても大幅下落に対するリバウンドの動きが入りやすいだろう。 NT倍率は先物中心限月で一時14.30倍まで低下した。ボリンジャーバンドの-1σを割り込み、75日移動平均線水準に接近している。直近のリバウンド前の水準まで低下したことにより、NTロングのリバランスは一巡したと見られる。ポジションはニュートラルと見られるため、米国市場に底堅さが見られてくるようだと、改めてNTロングのポジションを組成する動きに向かわせよう。 手口面では、日経225先物はみずほが2050枚、ドイツが1310枚、ゴールドマンが1200枚、JPモルガンが1050枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが3990枚、ソジェンが1060枚、バークレイズが610枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はモルガンSが2300枚、ゴールドマンが1820枚、JPモルガンが850枚程度の売り越しに対して、ソジェンが3990枚、BNPパリバが1720枚、ABNアムロが1530枚程度の買い越しだった。ソジェンやBNPパリバ、ABNアムロなどは、裁定解消(先物買い・現物売り)の動きであろう。 株探ニュース
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