大阪12月限 日経225先物 27000 -230 (-0.84%) TOPIX先物 1893.0 -10.5 (-0.55%) 日経225先物(12月限)は前日比230円安の2万7000円で取引を終了。寄り付きは2万6940円と、シカゴ日経平均先物(2万7035円)にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まった。現物の寄り付き直後に2万7020円まで下落幅を縮めた後は調整の動きを強め、ナイトセッションの安値水準でこう着。前場終盤にかけてナイトセッションの安値を下回ると、後場の取引開始直後には一時2万6860円まで売られる場面も見られた。ただし、「中国当局は入国者に対する新型コロナウイルスの強制隔離期間短縮を議論」と米メディアが伝えたことをきっかけに買い戻しが強まり、後場半ばには2万7090円まで買い直された。引けにかけてポジション調整の動きとなったが、終値で2万7000円をキープした。 日経225先物はランチタイムで2万7000円を回復したが、朝方に付けた高値を超えられず、後場の取引開始直後に日中安値を更新した。ただし、下値はオプション権利行使価格の2万6875円辺りで推移している25日線が支持線として機能していたため、ショート筋も仕掛けづらかったことだろう。そうしたなか、「中国当局が入国者の新型コロナ隔離期間短縮を議論」との報道が伝わり、リバウンド狙いの動きへと向かわせた。グローベックスの米株先物でも急速に下落幅を縮めてプラスに転じる場面が見られたこともあり、短期筋の手掛かり材料となったと見られる。 もっとも、20日の米国市場では、10月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数、新規失業保険申請件数の発表が予定されているため、上値追いにも慎重だったと見られ、結局は想定していたオプション権利行使価格の2万6875円~2万7250円のレンジよりも狭い、2万6875円~2万7125円でのこう着だった。下値の堅さは見られたが、上値抵抗線として意識されている75日移動平均線の突破は、来週以降本格化する米テック株の予想を上回る決算や、国内の経済対策でのサプライズ待ちといったタイミングになりそうだ。 NT倍率は先物中心限月で14.26倍に低下した。一時14.21倍まで低下し25日線を下回る場面も見られたが、その後は下落幅を縮めた。リバランス中心ではあるものの、方向性としてはNTロングでのスプレッド狙いの動きが入りやすいと見られる。 手口面では、日経225先物はソジェンが820枚、野村が780枚、JPモルガンが660枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが2730枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はゴールドマンが1230枚、ドイツが1030枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが1910枚、バークレイズが1370枚程度の買い越しだった。 株探ニュース
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