大阪12月限ナイトセッション 日経225先物 27520 +260 (+0.95%) TOPIX先物 1923.5 +15.0 (+0.78%) シカゴ日経平均先物 27555 +295 (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比) 25日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。米連邦準備理事会(FRB)が12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅縮小を協議するとの見方から長期金利が低下傾向にあるなか、10月の米消費者信頼感指数が予想を大幅に下回ったことを受けて、長期金利は一時4.05%と前日の終値(4.24%)から大きく低下した。これを材料視する格好でハイテク株などに買いが入った。また、決算発表が本格化するなか、この日発表されたコカ・コーラやゼネラル・モーターズ が買われるなど、予想を上回る決算が相次いでいることも買いを促した。S&P業種別指数は自動車・同部品、耐久消費財・アパレル、不動産、メディア、半導体・同製造装置が上昇した一方で、保険、エネルギーの2セクターが下落。 シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、日中大阪比295円高の2万7555円で終えた。日経225先物(12月限)のナイトセッションは日中比40円安の2万7220円で始まり、2万7160円~2万7250円辺りでのこう着を見せていたが、米国市場の取引開始後に動意づき上昇に転じた。その後、心理的な抵抗線として意識されていた75日移動平均線を突破すると、ショートカバーを交えた上昇から買いが勢いづき、終盤にかけて一時2万7550円まで上げ幅を広げ、2万7520円とナイトセッションの高値圏で取引を終えた。 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い優勢の展開が見込まれる。足元で上値を抑えられていた75日線を突破し、10月6日につけた戻り高値2万7400円を一気にクリアしてきたことにより、朝方はショートカバーが入りやすいだろう。ただし、取引終了後に決算を発表したアルファベット は売上高が予想を下回ったことを嫌気し、時間外取引で6%超下落している。また、マイクロソフト は売上高が予想を上回ったものの、ドル高がPC関連の減速につながったとして時間外取引で3%超売られているため、日中はグローベックスの米株先物の値動きを意識しながらの展開になりそうだ。 そのため、買い一巡後は強弱感が対立しやすく、75日線(2万7350円)水準での底堅さを見極めたいところであろう。とはいえ、FRBが12月以降に利上げペースを緩めるとの見方からショートは仕掛けづらく、押し目狙いのロングスタンスとなる。一目均衡表では雲下限を突破してきたことから、雲上限が位置する2万7880円辺りが目先的なターゲットとして意識されてくるだろう。そのため、オプション権利行使価格の2万7375円~2万7875円のレンジを想定する。 また、VIX指数は28.46に低下し、10月5日の直近安値28.50を下回り約1カ月ぶりの水準まで下がってきため、リスクオンに向かわせやすいだろう。昨日のNT倍率は先物中心限月で14.28倍に低下した。一時14.25倍まで低下したものの、その後は下げ渋る動きにより75日線水準で終えた。アルファベットやマイクロソフトの下落影響から低下する局面では、その後のリバウンドを想定したNTロングでのポジションを組成するタイミングとみておきたい。 株探ニュース
有望株(銘柄)の発掘・選択をサポートするサイトです。株価 ニュース 決算 テーマや企業情報などが満載。 株価変動要因となる情報や株式の売買タイミングに役立つ情報、迅速な投資判断ができる仕組みを提供します。