アジア株 香港株は大幅反発「習近平一強体制」を懸念した売り一巡 豪州株は上げ縮小、CPIが30年超ぶりに7%突破

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株 香港株は大幅反発「習近平一強体制」を懸念した売り一巡 豪州株は上げ縮小、CPIが30年超ぶりに7%突破

東京時間11:07現在
香港ハンセン指数   15475.10(+309.51 +2.04%)
中国上海総合指数  2990.31(+14.03 +0.47%)
台湾加権指数     12703.55(+37.43 +0.30%)
韓国総合株価指数  2252.47(+17.40 +0.78%)
豪ASX200指数    6816.70(+18.08 +0.27%)

アジア株は総じて上昇。

香港株は2.04%高。6営業日続落して始まったが、その後すぐにプラス圏を回復している。上海株も反発。ひとまず「習近平一強体制」を懸念した売りは一巡している。香港市場では美団やテンセント、JDドットコム、バイドゥ、ネットイースなどハイテク関連が総じて上昇している。不動産やエネルギー、医療品も軒並み上昇している。

豪州株は0.27%高、CPIを受け下げ幅をやや縮小している。豪州の第3四半期の消費者物価指数は前年比+7.3%%と前回の+6.1%から伸びが加速。1990年以来、約32年ぶりに7.0%を突破した。インフレ加速を受け豪中銀が再びタカ派寄りに傾く可能性があるものの、一方で豪中銀は今年末のインフレ率を7.75%程度と予想しているため、予想の範囲内に落ち着く可能性もまだ残っている。同時刻に発表された豪州月次の消費者物価指数も前年比で+7.3%と約30年ぶりの高水準を記録した。豪州統計局は四半期ごとにCPIを発表しているが、よりタイムリーな更新を求める要望に応えて、8月分から月次CPIを公表することにした。

一方、米景気先行きに対する不安は広がっている。米ハイテク企業の決算が総じて弱かったことを受け、ナスダック先物が2%超下落している。第3四半期決算で売上高が予想を下回ったことが嫌気されアルファベットが時間外で下落、売上高見通しが予想に届かずマイクロソフトとTIも下落している。そのほか、インテルやアマゾン、エヌビディア、AMDも連れ安となっている。

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