株価指数先物【引け後コメント】 10月6日の戻り高値2万7400円を上回って推移、今週はテクニカル的にトレンドが出やすいタイミング

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪12月限
日経225先物 27440 +180 (+0.66%)
TOPIX先物 1918.5 +10.0 (+0.52%)

 日経225先物(12月限)は、前日比180円高の2万7440円で取引を終了。寄り付きは2万7450円と、シカゴ日経平均先物(2万7555円)にサヤ寄せする格好で買い先行で始まったが、取引終了後に決算を発表したアルファベットやマイクロソフトが時間外取引で売られたことから、やや慎重な動きを見せ、開始直後には2万7400円まで上げ幅を縮める場面も見られた。ただし、ナイトセッションで抵抗線として意識されていた75日移動平均線を突破し、10月6日の直近戻り高値2万7400円を上放れてきたことでショートカバーが入りやすい需給状況のなか、前場終盤にかけて上げ幅を広げると、ランチタイムで一時2万7590円まで買われた。後場に入ると終盤にかけてポジション調整により上げ幅を縮める動きとなったものの、10月6日の戻り高値水準が支持線に変わる格好となり、底堅さは意識された。

 グローベックスの米株先物の弱い値動きによって、26日の米国市場は上げ一服となろうが、指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]や日本電産 <6594> [東証P]、TDK <6762> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]などは軟調に推移していたことから、東京市場でヘッジ対応の動きは入っていると見られる。また、日経225先物も後場に入り上げ幅を縮めていたため、こちらもヘッジ対応のショートは若干ながらも入ったと考えられる。

 そのような状況において2万7400円を上回っての推移が継続していたことから、需給は改善傾向にあると考えられる。引き続き今後発表される決算に対する不安はあるが、まずはアルファベットの下落影響が限定的となれば、早い段階でショートカバーに向かわせやすいだろう。一目均衡表では雲上限が位置するオプション権利行使価格の2万7875円水準をターゲットにリバウンド基調を強めてくる可能性は想定しておきたいところだ。また、遅行スパンが実線と交差する上方シグナルの発生が接近しているほか、週末には雲のねじれが起きるため、テクニカル的にはトレンドが出やすいタイミングとなる。

 NT倍率は先物中心限月で14.30倍に上昇した。狭い値動きではあったものの、75日線が支持線として機能する形状であった。まだ、強弱感が対立しやすい水準ではあるが、目先的には9月半ばにつけた14.48倍のほか、8月半ばの14.58倍辺りをターゲットとしたNTロングの動きを想定しておきたい。

 手口面では、日経225先物はABNアムロが1840枚、野村が640枚、みずほが580枚程度の売り越しに対して、ソジェンが780枚、JPモルガンが640枚、ゴールドマンが450枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はBNPパリバが1390枚、BofAが850枚程度の売り越しに対して、バークレイズが1160枚、モルガンSが1140枚、ゴールドマンが830枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

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