●ベルク <9974> ―実態を評価し株価は出直りへ― ベルク <9974> を前回取り上げたのは、4月末でした。その時の株価が5000円弱でした。その後、5700円まであって、現在再び5000円弱の水準にあります。 これは第1四半期決算が若干減益だったためです。 しかし、今、同社は食品スーパーの中で一番好調な企業です。 それではなぜ減益だったのかというと、前年同期にはゼロであった新規出店が2店あったためです。 小売業や外食ではしばしばこのようなことがおきます。つまり、実態は悪くないのですが、新規出店によって見かけの業績が悪くなるケースです。 実態が悪くないのに見かけが悪い場合、実態を評価して株価が下がらないケースと、見かけに引っ張られて株価が下がるケースの二つがあります。 これは相場環境にも大いに影響を受けます。 ただし、当然、見かけが悪いだけで下がったケースでは、その後に株価が急速に戻すパターンがしばしば見受けられます。 実は同社の場合、前年度の第3四半期決算でも、新規出店が増えて、その四半期だけ二ケタの減益となり、急落したことがあります。 しかし、実態は全く悪くなかったため、その後は株価が上昇に転じ、次の決算が出る前にはほぼ急落前の水準に戻し、次の決算が出て株価は大きく上昇しています。 今回も同様のパターンが予想されます。 (7月21日 記) 有賀泰夫(ありがやすお) H&Lリサーチ代表。新日本証券(現みずほ証券)に入社後、アナリストとしてクレディ・リヨネ証券に転職。現三菱UFJモルガンスタンレー証券を経て、09年4月に独立して、H&Lリサーチを設立。ファンド向けアドバイスなどを行う。日本証券アナリスト協会検定会員。 株探ニュース
有望株(銘柄)の発掘・選択をサポートするサイトです。株価 ニュース 決算 テーマや企業情報などが満載。 株価変動要因となる情報や株式の売買タイミングに役立つ情報、迅速な投資判断ができる仕組みを提供します。