16日の東京株式市場は、強弱観対立のなか日経平均は狭いレンジでのもみ合いとなり、結局プラス圏で着地。2万8000円台を回復した。 大引けの日経平均株価は前営業日比38円13銭安の2万8028円30銭と小幅続伸。プライム市場の売買高概算は12億2549万株、売買代金概算は3兆5132億円。値上がり銘柄数は940、対して値下がり銘柄数は821、変わらずは75銘柄だった。 きょうの東京市場は、朝方は売りに押される展開となったが、その後は押し目買いで戻り足となり2万8000円近辺で頑強な値運びをみせた。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が揃って上昇した。10月米卸売物価指数(PPI)が事前予測を下回ったことで、これが米長期金利の低下を促し、NYダウは朝方に450ドル高に買われたものの、その後はロシアを巡るミサイルに絡んだ地政学リスクが浮上、下落に転じる場面もあった。東京市場でも朝方はこの地政学リスクを警戒して手控えムードが強かったが、下値では押し目買い意欲が旺盛で、徐々に買い優勢に傾いた。ただ、日経平均は上値も重く狭いレンジでの推移に終始。個別株は半導体関連の中小型株に値を飛ばすものが目立った。全体売買代金は3兆5000億円台と高水準だった。 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が買い優勢、東京エレクトロン<8035>も大商いで上昇した。アドバンテスト<6857>が高く、ソシオネクスト<6526>も物色人気となるなど半導体関連株が引き続き強さを発揮した。三井物産<8031>も堅調。三陽商会<8011>が値上がり率トップに買われ、日本トムソン<6480>、メニコン<7780>も値を飛ばした。前日急落のギフティ<4449>が大きく切り返し、チェンジ<3962>、ネットプロテクションズホールディングス<7383>も大幅高。 半面、6000億円という記録的な売買代金をこなしたレーザーテック<6920>だが、結局マイナス圏で引けた。ソニーグループ<6758>が軟調、オリンパス<7733>、ローム<6963>も売られた。東京海上ホールディングス<8766>も下値を探る展開に。日医工<4541>がストップ安、アルヒ<7198>、フォスター電機<6794>が急落、新田ゼラチン<4977>も大幅安。 出所:MINKABU PRESS
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