ポンドの上昇余地は限られているとの声も=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうのNY為替市場はこの日発表の米雇用統計が予想以上に強い内容となったことで、ドル買い戻しが強まっている。ポンドドルは米雇用統計発表前までは1.23ドル台に上昇する動きも見られていたが、発表を受けて1.21ドル台半ばまで一時下落。しかし、下値での押し目買い意欲も高まっているようで、現在は1.22ドル台に戻す展開となっている。

 ポンドドルは短期的に上昇を続ける可能性もあるが、長続きはしないとの声も聞かれる。9月にトラス前政権の財政拡大策が市場の混乱に火をつけて以降、ショート勢はポジションを減らしており、ショートカバーによる上昇余地は限られているという。また、スナク政権が先月発表した緊縮予算もあり、英経済はさらに悪化が警戒されるとしている。

 英中銀の利上げ余地も限られていると指摘。現在の3.00%から、来年の第1四半期までに4.00%まで金利を引き上げるのがせいぜいだと指摘。短期的に上値追いが続いたとしても、年明け頃には1.15ドル台に下落するリスクも留意されるという。

GBP/USD 1.2262 GBP/JPY 165.84 EUR/GBP 0.8565

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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