NY株式7日(NY時間16:20) ダウ平均 33597.92(+1.58 +0.00%) S&P500 3933.92(-7.34 -0.19%) ナスダック 10958.55(-56.34 -0.51%) CME日経平均先物 27545(大証終比:-115 -0.42%) きょうのNY株式市場でダウ平均は横ばい。この日発表の中国の貿易統計が弱い内容だったことから、世界経済の健全性に対する不透明感が強まり、序盤は売りが先行して始まった。しかし、直ぐに切り返す展開となっている。ただ、上値には慎重になっているようだ。 市場では景気後退への懸念が広がっており、来週のFOMCと米消費者物価指数(CPI)の発表が市場にレッシャーを与えている。ここ数日の株安は、パウエルFRB議長の利上げペース縮小への言及を受けた上昇を覆すほど、過去1カ月で最悪の下げ幅となった。 市場からは「直近の底堅い米経済指標は経済見通しとFRBの対応を巡る不確実性を浮き彫りにしている。われわれはさらなるボラティリティの高まりを予想し、保守的なエクスポージャーを維持する」との声も出ている。 一部のストラテジストからは「景気後退が必ずしも株式市場に災いをもたらすとは考えていない」との指摘も出ている。来年に米経済が景気後退に陥る確率を75%と想定し、自身のモデルに組み込みんだところ、来年末のS&P500の予想は前日終値から約10%高い4300になるという。経済、企業業績、FRBのサイクルの変化が株式市場にとって脅威となっているが、これらのサイクルは来年の様々な局面で、最終的に株式市場の味方になると指摘した。 銀行株や航空株、自動車株が下落している一方、薬品株が上昇。IT・ハイテク株はまちまちといった値動き。きょうはオンライン旅行の下げが目立った。アナリストが投資判断をそれぞれ引き下げた。ブッキングが「中立」、他の2社は「売り」に引き下げている。来年にマクロ経済が減速する中、旅行需要も減速する可能性が高く、コンセンサスはその大きさを正確に反映していないと指摘している。 高級住宅建設のトールブラザーズ<TOL>が決算を受け上昇。アナリストは来年度の見通しの可視性が高まったことを好感している。 開発者向けにデータベースプラットフォームを展開するモンゴDB<MDB>が決算を受け大幅高。見通しを上方修正した。 レストランおよび娯楽施設のデイブ&バスターズ・エンターテインメント<PLAY>が決算を受け下落。1株利益が予想を下回った。 中古車販売のカーバナ<CVNA>が大幅安。大口債権者が、同社との交渉で一致した行動を義務付ける協定に署名した。ただ、債権者間の休戦に疑問の声も出ている。 自動車のエアバッグを手掛けるオートリブ<ALV>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げた。 インスタント食品のキャンベルスープ<CPB>が決算を受け上昇。通期見通しを上方修正した。 ステート・ストリート<STT>が大幅高。既存の10億ドル規模の自社株買い計画を最大5億ドル拡大すると発表した。 エアビー&ビー<ABNB> 91.50(-1.62 -1.74%) ブッキング<BKNG> 1955.56(-86.63 -4.24%) エクスペディア<EXPE> 90.79(-6.12 -6.32%) トリップアドバイザー<TRIP> 17.80(-1.22 -6.41%) カーバナ<CVNA> 3.83(-2.88 -42.92%) モンゴDB<MDB> 178.30(+33.61 +23.23%) トール・ブラザーズ<TOL> 49.50(+3.56 +7.75%) デイブ&バスターズ<PLAY> 33.51(-2.69 -7.43%) オートリブ<ALV> 81.39(-2.62 -3.12%) キャンベルスープ<CPB> 56.18(+3.19 +6.02%) モザイク<MOS> 47.33(-0.38 -0.80%) ステート・ストリート<STT> 80.45(+6.09 +8.19%) アップル<AAPL> 140.94(-1.97 -1.38%) マイクロソフト<MSFT> 244.37(-0.75 -0.31%) アマゾン<AMZN> 88.46(+0.21 +0.24%) アルファベットC<GOOG> 95.15(-2.16 -2.22%) テスラ<TSLA> 174.04(-5.78 -3.21%) メタ・プラットフォームズ<META> 113.93(-0.19 -0.17%) AMD<AMD> 70.14(-0.13 -0.19%) エヌビディア<NVDA> 161.20(+1.33 +0.83%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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