株価指数先物【引け後コメント】 プライム出来高は2週ぶりに10億株割れ、先物市場も狭いレンジ推移が続く

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪3月限
日経225先物 27770 -80 (-0.28%)
TOPIX先物 1951.5 -6.5 (-0.33%)

 日経225先物(3月限)は前日比80円安の2万7770円で取引を終了。寄り付きは2万7710円と、シカゴ日経平均先物(2万7745円)にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まり、現物の取引開始直前に2万7640円まで下落幅を広げた。5日移動平均線を一時下回る場面があったものの、追随するショートはなく早い段階で持ち直すと、前場終盤には2万7770円まで下げ渋りを見せた。後場は2万7750円を挟んだ狭いレンジでの取引を継続するなか、後場半ばには2万7790円まで下げ幅を縮めた。

 日経平均株価はこう着感の強い相場展開だった。ただし、寄り付き直後に日中安値をつけ、後場終盤にかけて日中高値をつけるなど、狭いレンジでの取引ではあったが、5日線を挟んで底堅さは見られていた。東証プライムの出来高は10月25日以来、約2週間ぶりに10億株を下回っており、米消費者物価指数(CPI)、米連邦公開市場委員会(FOMC)待ちとなるなか、売り買いとも手控えられていたとみられる。

 週明けの米国市場の動向次第ではあるが、明日も基本的にはこう着感の強い相場展開が見込まれる。日経225先物は5日線水準での攻防を見せつつも、25日線と75日線によるレンジでの推移が継続しそうだ。また、緩やかながらも支持線の75日線が低下している一方で、25日線は切り上がりを見せている。短期的には先週の75日線割れからのリバウンド継続により、25日線突破を試す展開を意識しておきたい。

 グローベックスの主要な米株先物は、午後5時時点で小幅ながら一時プラス圏を回復してきたが、香港ハンセン指数の下落率は2%を超えてきており、神経質にさせそうだ。NT倍率は先物中心限月で14.23倍と小幅に上昇しており、25日線が支持線として機能する一方、200日線は14.22倍、75日線が14.25倍辺りで推移しているため、方向感をつかみづらくさせている。ポジションは傾けづらく、スキャルピング中心の売買ではあるが、CPIショックを警戒しつつも、イベントを前にニュートラル水準に修正する形でのリバランスは入りやすいだろう。

 手口面では、日経225先物はSBIが670枚、大和が630枚、野村が400枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが1660枚、BNPパリバ588枚程度の買い越したった。TOPIX先物は野村が1040枚、JPモルガンが490枚、SBIが490枚程度の売り越しに対して、ソジェンが1070枚、ABNアムロが540枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

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