日銀会合でサプライズな変動幅拡大=東京為替概況 20日の東京市場。無風が見込まれていた日銀金融政策決定会合は、長期金利の変動幅を従来のプラスマイナス0.25%から、同0.5%に拡大する変更を見せた。この結果を受けて円買いが一気に進み、ドル円は137円台から133円10銭台を付けた。クロス円でも軒並みの円高で特にポンド円は167円台から160円台を付けている。ユーロ円は145円80銭前後を付けていたが、140円台までユーロ安円高となった。 円主導の展開ながら、ユーロドルやポンドドルは対円での下げに押される形で重くなった。その為、クロス円の下げはドル円よりも大きなものとなっている。 日銀は臨時オペを実施、10年超-25年の1000億円買い入れなどとともに、1-3,3-5年の指値オペを実施した。買い入れオペ(緩和政策)を行うことで、事実上の利上げとなる変動幅拡大との調整を図った形。声明で追加緩和姿勢が示されるなど、市場のインパクトを軽減する姿勢を示していたが、市場は変動幅拡大を強く見た。 ドル円は133円12銭を付けた後、いったん134円20円台まで上昇も、すぐに戻し133円11銭を付けた。その後は133円台前半を中心とした推移で何度から133円11銭を付けている。 日本10年国債利回りは前場0.29%台での推移となっていたが、今回の発表を受けて0.45%台まで上昇。その後少し調整も0.41%台での推移と、利回りの上昇が見られた。
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