株価指数先物【引け後コメント】 ソフトバンクに連動する形でのショートなど、短期筋のトレードが中心

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪3月限
日経225先物 27600 ±0 (±0.00%)
TOPIX先物 1983.0 +3.5 (+0.17%)

 日経225先物(3月限)は前日比変わらずの2万7600円で取引を終了。寄り付きは2万7650円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万7660円)にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まった。10-12月期の最終損益が赤字に転じたソフトバンクグループ <9984> [東証P]や、今期業績予想を下方修正した任天堂 <7974> [東証P]が大きく売られて日経平均株価の重荷となるなか、日経225先物は寄り付きを高値に持ち高調整の売りが優勢となった。現物の取引開始直後に下落に転じると、一時2万7430円まで下げ幅を広げる場面も見られた。ただし、先物主導で積極的に仕掛けてくる流れにはならず、売り一巡後はじりじりと下落幅を縮め、後場は2万7520円~2万7570円辺りのレンジで推移。終盤にかけて買い戻しも見られ、結局は前日比変わらずだった。

 日経225先物は、ソフトバンクグループと任天堂の値動きを横睨みに、短期筋のショートを誘ったようだ。ソフトバンクグループは9時35分に付けた5820円を安値に下落幅を縮めており、日経225先物はこれに連動する格好だった。また、朝方の弱い値動きではボリンジャーバンドの+1σが支持線として機能しており、その後は5日移動平均線水準での底堅い値動きから、同線を上回って終えた。決算発表がピークを迎えるなか、個別企業の決算に振らされているものの、短期筋のトレードが中心のため、方向性は出にくい状況であろう。

 なお、5日線が切り上がりを見せるなか、ナイトセッションでは同線を下回って推移している。ただし、ボリンジャーバンドの+1σは2万7500円に切り上がっているため、引き続き2万7500円水準がサポートとして機能しそうだ。為替市場では円相場が1ドル=130円90銭台とやや円安修正の動きを見せていることもあり、ショートが強まる展開で2万7500円を下回る場面では、押し目狙いのロングでの対応を想定しておきたい。

 NT倍率は先物中心限月で13.91倍に低下した。5日線(19.94倍)を下回って始まると、一時13.85倍まで低下し、25日線(13.83倍)に接近する場面が見られた。25日線が支持線として意識されやすいため、NTショートの巻き戻しに向かわせたようだ。5日線に上値を抑えられる可能性はあるが、25日線までの調整を経て、改めてNTロングに向かう可能性はあるだろう。

 手口面では、日経225先物はシティが1280枚、大和が740枚、JPモルガンが430枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが1530枚、バークレイズが530枚、ソジェンが390枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はゴールドマンが720枚、ドイツが520枚、モルガンSが480枚程度の売り越しに対して、UBSが1060枚、BofAが400枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

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