NY株式9日(NY時間16:24) ダウ平均 33699.88(-249.13 -0.73%) S&P500 4081.50(-36.36 -0.88%) ナスダック 11789.58(-120.94 -1.02%) CME日経平均先物 27535(大証終比:+5 +0.02%) きょうのNY株式市場でダウ平均は続落。後半になってダウ平均は下げに転じ、下げ幅は一時341ドル安まで拡大した。序盤はポジティブなムードが広がり、ダウ平均も一時300ドル超上昇していた。 ディズニー<DIS>が決算と7000人の人員削減を含む再編計画を発表し、ディズニー株が上昇して始まったことも市場の雰囲気をサポートしていた。ディズニーの発表で同社と委任状争奪戦を繰り広げていたアクティビスト(物言う株主)のペルツ氏率いる投資会社トライアンが争奪戦に終止符を打つと述べていた。 ただ、ダウ平均は上げを維持できずに伸び悩む展開となった。ディズニーも下げに転じた。市場はターミナルレート(最終到達点)を5.00-5.25%、年内の利下げ期待を依然として予想している。しかし、FRBの想定以上の利上げと高金利の長期化への懸念が根強く、米国債利回りも上昇する中、株価の上値を抑えている。 また、米企業業績への懸念は根強い。「高インフレの中で企業がどのような業績を上げてきたか、また今後どのような業績を期待できるかを知るために、決算の時期を注意深く見守ってきた。しかし、最新の企業報告にもかかわらず、市場は今回の決算を精彩を欠いたものとみなしている」との声も聞かれた。 S&P500企業の約3分の2が決算発表を終え、そのうち70%近くが最終利益が予想を上回った。しかし、3年平均の79%は下回っている。きょうは引け後にペイパル<PYPL>、リフト<LYFT>、エクスペディア<EXPE>などが決算発表を予定。 玩具のマテル<MAT>が決算を受け下落。予想を下回る通期の1株利益の見通しを示した。 カジノのウィン・リゾーツ<WYNN>が決算を受け上昇。「ラスベガスはジリジリと音を立て始めている。マカオは急速にパンデミックから回復している」とのコメントも聞かれた。 セールスフォース<CRM>が上昇。前日引け後にアクティビスト(物言う株主)として知られるサード・ポイントが同社株を取得したと伝わった。 モバイルアプリのアップラビン<APP>が決算を受け急伸。第1四半期の売上高見通しが予想を上回った。 デジタル・タービン<APPS>が決算を受け大幅安。通期のガイダンスで予想を下回る見通しを示した。 オーディオ製品のソノス<SONO>が決算を受け上昇。通期のガイダンスお公表し、売上高は予想を上回る見通しを示した。 医薬品のアッヴィ<ABBV>が決算を受け上昇。米国で直接競合に直面することになった主力薬「ヒュミラ」への懸念が強まっていたが、それについて、投資家が安心できる予測を初めて示したことが好感された。 ディズニー<DIS> 110.36(-1.42 -1.27%) マテル<MAT> 18.31(-2.19 -10.68%) アップラビン<APP> 16.11(+3.43 +27.05%) デジタル・タービン<APPS> 12.33(-3.89 -23.97%) セールスフォース<CRM> 173.66(+4.03 +2.38%) ソノス<SONO> 20.80(+2.94 +16.46%) ウィン・リゾーツ<WYNN> 108.59(+4.97 +4.80%) アッヴィ<ABBV> 148.70(+4.09 +2.83%) アップル<AAPL> 150.87(-1.05 -0.69%) マイクロソフト<MSFT> 263.62(-3.11 -1.17%) アマゾン<AMZN> 98.24(-1.81 -1.81%) アルファベットC<GOOG> 95.46(-4.54 -4.54%) テスラ<TSLA> 207.32(+6.03 +3.00%) メタ・プラットフォームズ<META> 177.92(-5.51 -3.00%) AMD<AMD> 83.21(-1.48 -1.75%) エヌビディア<NVDA> 223.37(+1.32 +0.59%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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