アジア株 香港株は反発、米株高に中国利下げ期待 豪州株は上げ拡大、予想外の失業率悪化で利上げ停止の思惑再浮上

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株 香港株は反発、米株高に中国利下げ期待 豪州株は上げ拡大、予想外の失業率悪化で利上げ停止の思惑再浮上

東京時間11:05現在
香港ハンセン指数   21038.93(+226.76 +1.09%)
中国上海総合指数  3294.07(+13.07 +0.40%)
台湾加権指数     15523.14(+90.25 +0.58%)
韓国総合株価指数  2469.65(+41.75 +1.72%)
豪ASX200指数    7408.80(+56.59 +0.91%)

アジア株は総じて上昇、前日の米株高を受け買い優勢で始まった。きのう発表された小売売上高など一連の米指標が好調だったことから、マーケットは米国の景気先行きを楽観視している。

また、中国利下げ期待も広まっている。第1四半期に中国人民銀行が住宅ローン金利の基準となる5年物ローンプライムレート(LPR)を引き下げる可能性があるほか、年内に預金準備率も引き下げる可能性があると専門家の意見を証券時報が報じている。

香港株は反発。ナスダック高を受け、JDドットコムやアリババ、テンセントホールディングス、レノボ、バイドゥなどハイテク関連が総じて上昇。中国利下げ期待で、龍湖集団やCG SERVICES、九龍倉置業地産投資、新鴻基地産発、新世界発展、碧桂園控股など不動産株も軒並み上昇している。上海株市場でも不動産株が上昇しているほか、医療品やコミュニケーションサービス関連も買われている。

ただ、米中間の緊張は一段と高まっている。
中国外務省は、米軍がサウスカロライナ州上空で撃墜した中国の「気象用」気球は、単にコースから外れて吹き飛ばされた後、米国の領空に入っただけだと説明した上で、米政府の撃墜決定を強く批判。中国は主権と正当な権利と利益を守るため米国の関連機関に対し対抗措置を講じると述べた。

豪州株は0.91%高、雇用統計悪化を受け利上げ停止との思惑が再浮上している。きょう発表された1月の豪州雇用統計で失業率が予想外に悪化、昨年5月以来の高水準を記録した。雇用者数は2カ月連続で減少した。豪債券市場で利回りが低下していることが材料視されており、アバカス・プロパティ・グループやナショナル・ストレージREIT、GPTグループ、チャーター・ホール・グループなど不動産株が総じて上昇している。

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