NY株式28日(NY時間16:21) ダウ平均 32656.70(-232.39 -0.71%) S&P500 3970.15(-12.09 -0.30%) ナスダック 11455.54(-11.44 -0.10%) CME日経平均先物 27395(大証終比:-75 -0.27%) きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。本日は2月の最終売買日だったが、売りが優勢となった。3月相場はさらに下値を切り下げるとの弱気な見方が根強い中、上値の重い展開が続いている。一方、IT・ハイテク株には買いも見られていたが、ナスダックも上値が重く、前日付近まで伸び悩む展開。 年初は堅調なスタートを切ったものの、株価指数は月足で3カ月ぶりのマイナスとなる勢いだ。1月にはS&P500が6%超も上昇し、株価は好調なスタートを切った。しかし、米雇用統計を皮切りに今月発表の米経済指標が強い内容が相次いだことで、株式市場はFRBのタカ派姿勢を再認識している。 ターミナルレート(最終到達点)の予想が上方修正されたほか、一時高まっていた年内利下げ期待も後退し、高金利の状態が長期化するのではとの観測に繋がっている。 今月はまた10-12月期決算が発表になり、市場が警戒していたほどは悪くはなかったものの、今後の行方には不透明感が残る内容となり、浮上のきっかけにはならなかった。 市場からは「大半の投資家は米10年債が4%を超えると予想しているが、4%が3月の株式市場の回復を支援する利回りの上限と見ている。インフレは和らいではいるが、昨年6月の9.1%から直線的には下がっていない。そのような中、1月に目撃した投資家の持たざるリスクに対する意識の高まりに対して、2月はFRB主導で、市場は意図的にバックペダルを踏んだ」との声も聞かれる。 今週は小売大手の決算が続くが、本日は取引開始前にターゲット<TGT>が決算を発表していた。見通しが冴えずに時間外で株価は売りが強まっていたものの、在庫が改善していることを手掛かりに、売り一巡後はプラス圏に買い戻されている。 メタ・プラットフォームズ<META>が買われた。前日引け後にザッカーバーグCEOがインスタグラムで「チャットボットを巡る競争が激化しつつあり、同社も人工知能(AI)を用いたツールに力を注いでいる」と明らかにした。 ズーム・ビデオ<ZM>が決算を受け上昇。顧客がパンデミック前の習慣に戻っても同社のビデオ会議ソフトを使い続けていることが示された。 ヘルスケア向けプラットホーム作成のヒムズ&ハーズ・ヘルス<HIMS>が決算を受け大幅高。今回は2025年度の目標も示して来ており、売上高見通しを12億ドル超と、23年度の見通しから60%高い水準となっている。 ヘルスケアサービスのプロジニー<PGNY>が決算を受け大幅高。ガイダンスを公表し、第1四半期の売上高およびEBITDAの見通しが予想を上回ったほか、通期も堅調な見通しを示した。 半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ<AMAT>が上昇。人工知能(AI)タスクを処理できる超高性能半導体をより安価に生産するためのチップ製造装置の販売を開始した。 クルーズのノルウェージャン・クルーズ・ライン<NCLH>が決算を受け大幅安。ガイダンスも公表し、通期のEBITDAは黒字を見込んでいるものの、予想を下回る見通しを示した。 ケーブル・衛星放送のディッシュ・ネットワーク<DISH>が下落。最近のランサムウェア攻撃で一部のデータが盗まれたと発表した。また、アナリストが投資判断を「売り」に2段階引き下げ、目標株価も従来の30ドルから10ドルに引き下げた。 ズーム・ビデオ<ZM> 74.59(+0.87 +1.18%) ターゲット<TGT> 168.50(+1.69 +1.01%) アプライド<AMAT> 116.15(+4.08 +3.64%) プロジニー<PGNY> 37.56(+6.47 +20.81%) ノルウェージャン<NCLH> 14.82(-1.68 -10.18%) ディッシュ<DISH> 11.41(-0.79 -6.48%) ヒムズ&ハーズ<HIMS> 11.27(+1.62 +16.79%) アップル<AAPL> 147.41(-0.51 -0.34%) マイクロソフト<MSFT> 249.42(-0.74 -0.30%) アマゾン<AMZN> 94.23(+0.47 +0.50%) アルファベットC<GOOG> 90.30(+0.20 +0.22%) テスラ<TSLA> 205.71(-1.92 -0.92%) メタ・プラットフォームズ<META> 174.94(+5.40 +3.19%) AMD<AMD> 78.58(-0.19 -0.24%) エヌビディア<NVDA> 232.16(-2.85 -1.21%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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