家電量販店のベスト・バイ<BBY>が取引開始前に11-1月期決算(第4四半期)を発表し、既存店売上高は予想範囲内ではあったものの1桁台後半の減収となり、売上高も予想範囲内となった。ガイダンスも公表し、通期の既存店売上高は予想以上の減収を見込んでいるほか、1株利益、売上高とも予想を下回る見通しを示している。 ゲーム及びタブレットの成長により一部相殺されたものの、コンピューティング、ホームシアター、家電、携帯電話が既存売上高減少の最大の要因となった。 同社のバーリーCEOは「第4四半期に8600万ドルの構造改革の費用が発生した。24年度もマクロ環境と業界の背景は圧迫されると考えており、調整を続けていく」と述べている。一方、四半期配当を5%増配し、1株0.92ドルとすることを発表した。 株価は取引開始直後は売りが先行したものの、動きが一巡するとプラスに浮上している。アナリストからは通期の見通しは上方修正される可能性があるとの指摘の一方で、家電製品への圧力が続くことを考えると、今回の慎重な見通しは正当化されるとの見解も出ていた。 (11-1月・第4四半期) ・既存店売上高:-9.3%(予想:-9.5%) 米国:-9.6%(予想:-9.2%) 海外:-5.7%(予想:-7.6%) ・1株利益(調整後):2.61ドル(予想:2.10ドル) ・売上高:147.4億ドル(予想:147.6億ドル) 米国:135.3億ドル(予想:138.5億ドル) ・粗利益率:20.0%(予想:19.4%) (通期見通し) ・既存店売上高:-3~-6%(予想:-1.8%) ・1株利益(調整後):5.70~6.50ドル(予想:6.75ドル) ・売上高:438~452億ドル(予想:457.4億ドル) (NY時間09:54) ベスト・バイ<BBY> 83.71(+1.17 +1.42%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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