アジア株 上海株は反発も上値重い、米中対立激化懸念が重石 米政府は約40の中国事業者を輸出制限リストに追加

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株 上海株は反発も上値重い、米中対立激化懸念が重石 米政府は約40の中国事業者を輸出制限リストに追加

東京時間11:10現在
香港ハンセン指数   20568.39(+138.93 +0.68%)
中国上海総合指数  3320.25(+9.60 +0.29%)
台湾加権指数     15622.23(+23.51 +0.15%)
韓国総合株価指数  2427.15(-0.70 -0.03%)
豪ASX200指数    7283.00(+27.64 +0.38%)

アジア株は総じて上昇。前日のダウ大幅高が好感されている。アトランタ連銀総裁が今年の夏に利上げ休止もあり得ると発言したことが材料視され、きのうのダウは300ドル超上昇して取引を終えた。

また、中国の景気先行きを楽観視した買いも続いている。中国指導部も回復ペースに驚いており、現在の回復に満足しているとコメント。そのため、今週末に開催される全人代では追加の景気支援策を講じる必要性をあまり感じていないとしている。きょう発表された2月の財新コンポジットPMIは昨年6月以来、財新非製造業PMIは昨年8月以来の高水準を記録した。

一方、米中対立激化は懸念材料。ブリンケン米国務長官は、ロシアに軍事支援をすれば他国と対中制裁を検討すると発言。また、米国務省はイラン産原油製品を巡り中国企業6社を制裁対象に指定。米商務省は約40の中国事業者を輸出制限リストに追加したことを発表した。

香港株は反発、先月21日以来の高値をつけている。バイドゥやJDドットコム、美団、ネットイースなどハイテク関連が軒並み上昇している。医療品や消費者サービス関連も買われている。

動画配信大手のビリビリは8.9%高。第4四半期決算で赤字幅が縮小したことが材料視されている。収益増加と1日の平均アクティブユーザー数の増加に支えられ赤字が縮小したと発表。また、2023年の収益が最大19%増加するとの見通しを示した。

上海株は反発も上値は重い、米中対立激化懸念が重石。また週末の全人代を前に様子見姿勢も強まっている。

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