東京株式(大引け)=71円高、先物主導で朝安後に切り返す

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 7日の東京株式市場は朝方は売り先行もその後はすぐに買いが優勢となり、日経平均は切り返しに転じた。後場は伸び悩んだものの終始プラス圏を維持した。

 大引けの日経平均株価は前営業日比71円38銭高の2万8309円16銭と3日続伸。プライム市場の売買高概算は11億2720万株、売買代金概算は2兆7872億円。値上がり銘柄数は1248、対して値下がり銘柄数は493、変わらずは94銘柄だった。

 きょうの東京市場は朝方の取引開始時点ではやや売りが優勢だった。日経平均は前日までの直近2営業日合計で740円近い上昇をみせており、利益確定の動きが出やすいタイミングだった。前日の米国株市場ではパウエルFRB議長の議会証言を控え積極的な買いが入らず、NYダウは続伸したものの小幅な上昇にとどまったほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数はわずかながら安く引けている。これを受けて東京市場でも模様眺めムードが漂ったが、寄り付きこそ安かったものの、その後は先物主導でインデックス買いが入り株価水準を切り上げた。足もとパウエルFRB議長の議会証言にマーケットの関心が高まっているが、今週末10日には米雇用統計の発表があり、同日に国内では日銀の金融政策決定会合の結果と黒田日銀総裁の記者会見を控えるなど、重要イベントが目白押しで買い一巡後は伸び悩んだ。

 個別では、日本製鉄<5401>が堅調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも買いが優勢だった。東邦チタニウム<5727>や大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>などが値を飛ばし、オリエンタルランド<4661>もしっかり。安永<7271>が値上がり率トップに買われ、冨士ダイス<6167>はストップ高で買い物を残した。オンワードホールディングス<8016>、東光高岳<6617>なども大幅高。

 半面、きょうも断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が大きく売られ、東京エレクトロン<8035>も軟調だった。SMC<6273>が売られ、村田製作所<6981>も冴えない。資生堂<4911>も売りに押された。YTL<1773>が大幅安、サニックス<4651>、タツモ<6266>、新日本科学<2395>の下げも目立った。低位では日本駐車場開発<2353>が軟調だった。

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