ダウ平均は小幅高 金融不安は和らぐも市場は方向感に苦慮=米国株前半

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
NY株式28日(NY時間12:36)
ダウ平均   32467.28(+35.20 +0.11%)
ナスダック   11681.20(-87.64 -0.74%)
CME日経平均先物 27280(大証終比:+10 +0.04%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅高で推移している。金融不安への懸念は和らいでいるが、本日の市場は方向感に苦慮しているようだ。市場は金融政策の手掛かりとなるデータを待つ中で慎重にリスクテイクの姿勢を強めている。

 ただ、「基本的には金融不安で叩かれた後の反動が出ているだけで、トレンドの反転ではなく、あくまで自律反発の範囲」との声も出ている。

 市場は再びFRBの動向に注目しており、今週のFRB高官の講演や、FRBが好んで参照しているインフレ指標であるPCEデフレータの発表を待っている。

 市場ではFRBの早期利上げサイクル停止および、場合によっては年内の利下げシナリオが浮上している。短期金融市場では5月か6月のFOMCで0.25%ポイントの利上げをあと1回実施し、それで今回の利上げサイクルをひとまず停止との見方を織り込んでいる。さらに、場合によっては、夏以降に利下げの可能性も留意したシナリオも一部織り込んでいる状況。

 取引開始前にドラッグストアとヘルスケアを手掛けるウォルグリーン<WBA>が12-2月期決算(第2四半期)を発表し株価は上昇。市場予想を上回る結果およびガイダンスを発表した。ワクチン接種及び検査の減少は逆風となったものの、コア事業が堅調な成長を見せた。経営資源を傾けているヘルスケア分野も前進を示している。

 配車サービスのリフト<LYFT>が上昇。前日引け後に取締役のリッシャー氏が新CEOに就任すると発表された。共同創業者2名はの日常的な役割からの離脱する。アナリストからは身売りを含む戦略的代替策を模索する可能性があるとの指摘も出ていた。

 カルバン・クラインなどのアパレルブランドを手掛けるPVH<PVH>が決算を受け大幅高。通期の売上高見通しが予想を上回った。

ウォルグリーン<WBA> 34.13(+1.19 +3.61%)
PVH<PVH> 87.81(+14.19 +19.27%)
リフト<LYFT> 9.36(-0.25 -2.55%)

アップル<AAPL> 156.81(-1.48 -0.93%)
マイクロソフト<MSFT> 273.31(-3.07 -1.11%)
アマゾン<AMZN> 97.22(-0.83 -0.84%)
アルファベットC<GOOG> 100.72(-2.34 -2.27%)
テスラ<TSLA> 186.72(-5.10 -2.66%)
メタ・プラットフォームズ<META> 198.77(-4.07 -2.01%)
AMD<AMD> 93.56(-3.05 -3.16%)
エヌビディア<NVDA> 262.16(-3.15 -1.19%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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