NY時間の終盤に入ってドル円は再び130円台に値を落としている。午後に米5年債入札が実施され、最高落札利回りが発行日前利回り(WI)を下回ったことで、米国債利回りは下げの反応を示した。それを受けてドル円も売りの反応が見られている。 きょうのドル円はNY時間に入って下げ渋る動きが出ているものの、一時130.40円近辺まで下落する場面が見られた。上値では戻り待ちの売りも多そうな雰囲気ではある。 ドル円は再び下値模索が優勢となっているが、米国やスイス当局の対応もあり、金融不安は一服しているもののドル売り圧力が根強く、ドル円の上値を圧迫している。 市場では、FRBの早期利上げサイクル停止および、場合によっては年内の利下げシナリオが浮上している。FRBは年内の利下げについては否定しているが、投資家はドルに積極的になれないようだ。短期金融市場では5月か6月のFOMCで0.25%ポイントの利上げをあと1回、それで今回の利上げサイクルをひとまず停止との見方を織り込んでいる。さらに場合によっては、夏以降に利下げの可能性も留意した動きも見られている状況。 景気のハードランディングによるリスク回避の円高への警戒感も燻る中、ドル円は下値を意識した展開が続いている。 ユーロドルは1.08ドル台半ばまで上げ幅を伸ばした。先週の金融不安台頭による下げをほぼ解消している状況。目先は先週の高値1.0930ドルが上値メドとして意識される。 市場からは、ECBとFRBの政策金利差が収束するにつれてユーロはさらに上昇する可能性があるとの指摘が出ている。ECBのメンバーは追加利上げを示唆し続けており、ユーロはさらに上昇する可能性があるという。FRBとECBの間の政策金利が漸進的に収束することが予想され、ユーロドルは2月に付けた年初来高値の1.1035ドル付近を回復すると予想しているようだ。さらに、最近の銀行システムの混乱でも、ユーロに対しての信頼が損なわれている兆候も示していないという。 ポンドドルは1.23ドル台半ばまで上げ幅を伸ばし、先週の高値に顔合わせしている。市場からは、ポンドドルは1.25ドルを試す可能性があるの指摘も出ている。英中銀とFRBの金融政策への格差が下支えするという。 将来の金融政策に関する英中銀とFRBのシグナルが異なると指摘。ベイリー英中銀総裁は前日に比較的タカ派的な発言を行った。総裁は「英銀行システムは健全な状態にあり、インフレ圧力が持続すれば追加利上げが可能」との見解を示した。半面、FRBは銀行セクターへのストレスがかかる中、将来の政策に関するシグナルに比較的慎重さが見られている。年内はあと1回の利上げを見込んでいる状況。 そのため、英中銀の利上げ期待が下支えし、ポンドドルは12月高値の1.2425ドル付近と1.25ドルの上値レジスタンスに向かう可能性があるという。 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。