【これからの見通し】月末など控えてフロー主導の展開、金曜日の米欧物価統計待ち 今週は月末、四半期末、期末などを控えて特殊なフローが入りやすくなっている。金融不安についての金融当局などの対応を一通り終えて、目先の手は打った格好。ただ、脆弱な金融機関に対する不透明感は払しょくしきれてはいない。日替わり、市場ごとに相場の流れが小刻みに振れる状況となっている。 今週末には3月ユーロ圏消費者物価指数・概算速報と2月米PCEデフレータが発表される。米欧金融当局が注目する重要なインフレ指標だ。いずれもヘッドラインのインフレ率の伸びが鈍化傾向を示すことが予想されている。しかし、コアインフレについてはまだ鈍化傾向は鮮明ではなく、むしろ伸びが加速する可能性をはらんでいる。いわゆる粘着性の強いインフレ状況となっている。 市場での金利見通しは金融不安の影響もあって、金利のピークアウト近しの見方が優勢。米国ではFOMCが否定しているものの、市場には年内の利下げの可能性を織り込む動きもみられている。インフレ指標がすんなりと鈍化傾向を示してくれるのかどうかで、市場の見方も影響を受けそうだ。 この後の海外市場で発表される経済指標は、米MBA住宅ローン申請指数(03/18 - 03/24)、米中古住宅販売成約指数(2月)など。住宅ローン金利は米30年固定金利が低下傾向を示していることから、このところ3週連続のプラスとなっている。その一方で、今日発表される2月米中古住宅販売成約指数は前月比マイナス3%程度と、前回のプラス8.1%から伸び悩む予想となっている。直近の米中古住宅販売は持ち直しているが、成約指数は今後の動向を占う材料でもあり、落ち込みの程度についてはチェックしておきたい。 発言イベント関連では、カジミール・スロバキア中銀総裁、マン英中銀委員、シュナーベルECB理事などがそれぞれ金融政策に関連した講演やイベントに参加する。また、金融不安関連として米下院金融サービス委員会で最近の米銀行破綻と連邦当局の対応を巡る公聴会が開催される。バーFRB副議長とグルーエンバーグ連邦預金保険公社(FDIC)総裁が出席する予定。米債券市場では、米2年変動利付債入札(220億ドル)と米7年債入札(350億ドル)が実施される。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。