東京株式(大引け)=52円安、上昇一服も下値抵抗力を発揮

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 19日の東京株式市場は、前日の米国株市場が冴えない値動きだったことを受けて買い手控えムードが広がり、日経平均株価は久しぶりに下値を探る展開となった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比52円07銭安の2万8606円76銭と9日ぶり反落。プライム市場の売買高概算は9億4380万株、売買代金概算は2兆3673億円。値上がり銘柄数は638、対して値下がり銘柄数は1081、変わらずは116銘柄だった。

 きょうの東京市場は朝方から売りに押される展開となった。前日の欧州株市場はほぼ全面高に買われたものの、米国株市場では大手金融株の決算がまちまちだったことから強弱観が入り乱れ、方向感に欠く展開となった。東京市場でも手掛かり材料難が意識される形に。来週から本格化する国内企業の決算発表を前に、積極的な買いが見送られ、前日まで日経平均が8日続伸していたこともあり、目先スピード警戒感からの利益確定売りが優勢となった。ただ、外国為替市場ではドル買いの動きが強まり、1ドル134円台半ばまで円安が進んだこともあり、輸出株の一角やインバウンド関連などを中心に下値抵抗力を発揮している。また、メガバンクなど銀行株が高かったことで、TOPIXの下げはわずかにとどまった。

 個別では、レーザーテック<6920>が冴えず、キーエンス<6861>も軟調。リクルートホールディングス<6098>も売りに押された。ニデック<6594>も安い。ダイキン工業<6367>も冴えない。広済堂ホールディングス<7868>、アセンテック<3565>が大幅安、新日本科学<2395>の下げも目立つ。ディップ<2379>、オーバル<7727>が売られ、アステリア<3853>も下落した。ハブ<3030>も値を下げた。

 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが高い。ソシオネクスト<6526>は上値を指向し、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>も堅調。ゆうちょ銀行<7182>もしっかり。パンチ工業<6165>が値上がり率トップに買われ、ユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615>、エコナックホールディングス<3521>、マースグループホールディングス<6419>なども値を飛ばした。

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