アジア株 上海株は一時下げ拡大、中国統計総じて予想に届かず 景気回復の勢い失う 東京時間11:17現在 香港ハンセン指数 20065.01(+93.88 +0.47%) 中国上海総合指数 3304.60(-6.14 -0.19%) 台湾加権指数 15646.56(+171.51 +1.11%) 韓国総合株価指数 2485.00(+5.65 +0.23%) 豪ASX200指数 7252.60(-14.52 -0.20%) アジア株はまちまち。 香港株は中国統計を受け上げ幅を一時縮小、上海株は下げ幅をやや拡大する場面が見られた。もっとも、弱い中国統計を受け景気支援策期待が高まっており、上海株の下値は限定的。香港株もすぐに買い戻されている。 中国4月の小売売上高と鉱工業生産の伸びが市場予想に届かなかった。鉱工業生産は前年比で二ケタの上昇が見込まれていたが、5.6%だった。小売売上高は前年比20%を超える上昇が予想されていたが、結果は18.4%だった。固定資産投資も予想に届かなかったほか、不動産投資は-6.2%と前回の-5.8%からマイナス幅が拡大した。きょう発表された中国統計が総じて予想を下回ったことから、世界第2位の経済大国である中国の景気回復が勢いを失いつつあるとの見方が強まった。 一方、中国の金融緩和期待の買いが続いているほか、ムーディーズによる中国不動産セクターの見通し引き上げが材料視されている。 格付け会社ムーディーズは、不動産販売と資金調達状況の改善、購入者の収入増加、消費者信頼感が徐々に改善に向かうとして、中国の不動産セクターの見通しを約2年ぶりに「ネガティブ」から「安定的」に引き上げた。 香港市場ではJDドットコムや美団、テンセントホールディングスなどハイテク関連が上昇。一方、不動産や消費者サービス関連の一角が下落している。
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