アジア株 香港株は大幅続落、中国「小幅」利下げに失望 もはや中国景気回復の見込みなしか 東京時間14:01現在 香港ハンセン指数 17703.08(-247.77 -1.38%) 中国上海総合指数 3117.97(-13.96 -0.46%) 台湾加権指数 16369.67(-11.64 -0.07%) 韓国総合株価指数 2516.25(+11.75 +0.47%) 豪ASX200指数 7133.30(-14.76 -0.21%) インドSENSEX30種 64966.99(+18.33 +0.03%) アジア株はまちまち。 香港株は昨年11月以来の安値、上海株は今年1月以来の安値をつけている。中国人民銀行の「小幅」な金利引き下げにマーケットは失望しており、金融やハイテク関連を中心に幅広い銘柄が下落している。 中国人民銀行は21日、ローンプライムレート(LPR)の1年物を3.55%から3.45%に「小幅」に引き下げた。住宅ローン金利の目安となる5年物は4.20%に据え置かれた、据え置きは予想外だった。 中国人民銀行と金融規制当局が先週末、銀行幹部らと地方政府の債務リスク軽減などについて協議し、住宅ローン政策の調整を求めたとの報道が伝わっているものの株式市場への影響は特に見られない。 7月の総じて期待外れの中国経済統計、若者の失業率公表停止、碧桂園控股のデフォルト危機、「影の銀行」問題などで投資家心理は一段と悪化している。中国当局が的を絞った支援策や、政策金利を引き下げたところでもはや焼け石に水。もはや中国経済が回復する見込みはないとの見方が強い。中国当局は若者の失業率を21%と発表したが、実際は農村部や非正規雇用を含めると60%を超えていると試算する専門家もいる。 今週は中国建設銀行、招商銀行、交通銀行、不動産会社の恒基兆業地産などの四半期決算が発表される。ほかにもバイドゥやネットイース、テンセントホールディングス、美団などハイテク企業の決算も予定されている。決算が不調だった場合、中国売りが加速する恐れがある。 上海市場では中信証券や華泰証券、光大証券、招商証券など証券株が総じて下落。中国規制当局が証券会社の一部に対し、手数料引き下げ計画を提出するよう通告したとの報道が伝わっている。証券会社の手数料収入の減少が懸念される。
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