日本時間の21時半に米経済分析局が8月のPCEのデータを公表。その中でFRBが好んで参照するPCEデフレータは2020年後半以降で最も緩やかなペースで上昇し、FRBが次回FOMCで利上げを見送る可能性が示唆されている。コア指数は前月比0.1%、総合指数はエネルギー価格上昇を反映して0.4%上昇した。 堅調な労働市場が個人所得を下支えしているものの、物価高、ガソリン上昇、学生ローンの支払い再開などがこの先に累積的に影響し、支出を冷え込ませる恐れがある。こうした動きはインフレ圧力をさらに抑制するだろうが、ソフトランディングのシナリオも後退させる。 なお、今回の報告は米政府機関が閉鎖となれば、米政府から発表される最後の主要指標となる可能性が高い。新会計年度が始まる10月1日には資金不足のため、政府は重要でない業務を停止すると予想され、経済統計の発表も延期される。 米個人所得(8月)21:30 結果 0.4% 予想 0.4% 前回 0.2% 個人支出 結果 0.4% 予想 0.3% 前回 0.9%(0.8%から修正) PCEデフレータ(8月)21:30 結果 0.4% 予想 0.4% 前回 0.2%(前月比) 結果 3.5% 予想 3.6% 前回 3.4%(3.3%から修正)(前年比) PCEコアデフレータ 結果 0.1% 予想 0.2% 前回 0.2%(前月比) 結果 3.9% 予想 3.9% 前回 4.3%(4.2%から修正)(前年比) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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