20日の東京株式市場で日経平均株価は続落。前日の米株安を受け一時、300円超の下落となったが下値には値頃感からの買いが入り下げ渋った。ただ、中東情勢などが警戒され軟調展開は続いた。 大引けの日経平均株価は前日比171円26銭安の3万1259円36銭。プライム市場の売買高概算は12億5762万株。売買代金概算は3兆2818億円となった。値上がり銘柄数は659と全体の約36%、値下がり銘柄数は944、変わらずは56銘柄だった。 前日の米株式市場では、NYダウは250ドル安と続落した。米長期金利上昇が嫌気されたほか、中東情勢の緊迫化による原油高が警戒された。これを受け、日経平均株価は売り先行でスタートし、一時下げ幅は300円を超した。ただ、前日も600円超の下落を記録していたこともあり、下値には買いが流入。一時前日比でプラス圏ぎりぎりまで値を戻したが、その後は再び値を下げた。イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの地上侵攻が近いとの見方も浮上するなか、上値は重い展開が続いた。 個別銘柄では、レーザーテック<6920>やディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>といった半導体関連株が安く、ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>も値を下げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が軟調で、ソニーグループ<6758>やキーエンス<6861>、ホンダ<7267>が下落した。 半面、INPEX<1605>や三菱重工業<7011>、三井物産<8031>が高く、川崎汽船<9107>や日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株がしっかり。オリエンタルランド<4661>やコマツ<6301>が値を上げた。米メルク<MRK>とがん治療薬の開発・販売で提携を発表した第一三共<4568>が大幅高となった。 出所:MINKABU PRESS
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