(NY時間09:37) アルファベット<GOOG> 128.13(-11.99 -8.56%) アルファベット<GOOG>が下落。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高(トラフィック獲得コスト除く)が予想を上回ったほか、1株利益も予想を上回った。広告収入が予想を上回ったほか、ユーチューブ広告も好調だった。 ピチャイCEOは「検索、ユーチューブ、クラウド、ピクセル・デバイスなど様々な分野でAIを活用したイノベーションを実現している。われわれはAIをすべての人にとってより役立つものにすることに引き続き注力しおり、それにはエキサイティングな進展があり、さらに多くのことが起ころうとしている」と述べた。 ただ、株価は冴えない反応。クラウド部門の売上高が84.1億ドルと予想の86億ドルを下回ったことで投資家は失望している。将来の成長に不可欠な市場での同社の地位に対する懸念が高まった。グーグルの圧倒的な検索事業が成熟するにつれ、投資家はクラウド部門に成長の主導権を求めている。同社のポラット社長はインタビューで「クラウドの売上は一部顧客のコスト削減の影響を受けている」と述べた。 アナリストからは「クラウドの成長は減速、経営陣は最適化は継続中と指摘した。進行中の新製品は多いが、多くはまだ初期段階のようだ」といったコメントや、「複数の一時的費用とクラウドの成長鈍化が利益を圧迫した。一方、広告は同社の回復力を反映している」といった声も出ている。 (7-9月・第3四半期) ・1株利益(調整後):1.55ドル(予想:1.45ドル) ・売上高(TAC除く):640.5億ドル(予想:630.4億ドル) ・売上高:766.9億ドル(予想:755.4億ドル) グーグル広告:596.5億ドル(予想:589.4億ドル) ユーチューブ広告:79.5億ドル(予想:78.0億ドル) グーグルその他:83.4億ドル(予想:79.4億ドル) クラウド:84.1億ドル(予想:86.0億ドル) ・営業利益:213.4億ドル(予想:214.4億ドル) ・営業利益率:28%(予想:28.1%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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