イラン外務省は、イスラエル向けの石油輸出禁輸を提案した。しかし、石油輸出国機 構(OPEC)の他産油国からの賛同は得られていない。軍事行動に必要なエネルギー 供給抑制は、対イスラエル政策としては有効なカードだが、そもそもOPECは「原油 の武器化」には慎重である。OPECはあくまでも石油市場の安定を目指すための組織 と位置付けられており、政治を巡る議論とは距離を保っている。OPECが「原油を武 器化」すれば、それはOPEC産原油に依存することのリスクを高め、更に脱石油の議 論も活発化させるリスクがある。2022年のウクライナ戦争を受けて西側諸国はロシ ア産原油輸出を阻害する、購入しないといった形で「原油の武器化」を進めたが、OP ECは政治目的で「原油の武器化」は行わないという点で、一致を見せている。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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