プラチナ市況=プラチナが反落。先限は終盤に99円安まで下落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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貴金属の相場表(帳入値と前営業日比)
         2023/10          2024/08    ドル建て現物価格 15:15 現在
金          9,370   + 44     9,359 + 44  : 1,946.00   + 7.57
銀          107.3    0.0     112.4 +1.1  : 2,286.00   -27.00
プラチナ     4,264   - 64     4,225  -99  :   881.30   -23.00
パラジウム   5,600      0     5,600    0  : 1,113.50   -33.49
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      15:15 現在 前営業日比        15:15 現在  前営業日比
ドル・円相場    149.74   +0.11  ユーロ・ドル相場   1.0530  -0.0051
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【市況】
 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが反落。プラチナはニューヨーク安を受け
て売り優勢で始まった。その後は、円安一服やドル建て現物相場の下落を受けて軟調と
なり、正午前に80円安で推移。午後に入り、現物安から一段安となり、終盤に99円
安まで下落となり、そのまま引けた。
 パラジウムの商いは成立しなかった。
 前営業日比は、プラチナ、プラチナミニが99〜64円安、プラチナスポットが72
円安、パラジウムが変わらず。
 推定出来高は、プラチナが8751枚、プラチナミニが1009枚、プラチナスポッ
トが4013枚、パラジウムが0枚。
【プラチナ先限は引けで夜間取引の安値に接近】
 プラチナ先限は夜間取引の中盤に4224円まで下落し、前日の上げ幅を上回る下落
となった。午前中に4268円まで戻りを抑えられ、中盤以降は4230円台で安もち
あいとなったが引け前に夜間取引の安値4224円に接近する4225円まで下落とな
った。
 金が2日連続で先限が上場来高値を更新する上値追いとなったが、プラチナは逆行
安。今日の下落で25日移動平均線(4267円)割れ。14日間の相対力指数(RS
I)は54台から47台に急低下となり、複数のテクニカル指標が弱気に再転換。ドル
現物価格、ニューヨークプラチナ指標限月の1月限とも900ドル回復が1日で終わっ
たことは買い方の投資心理を冷やした。
 金とプラチナの価格差はドル建て現物価格ベースで約1065ドル。金が中長期波動
線200日移動平均線(1930ドル)を超えて一段高となったに対し、プラチナは
200日移動平均線(970ドル)を約90ドルを下回っている。地政学的リスクから
買われている金に対し、プラチナは需要減少不安で低迷のため、一気に価格差が開いた
格好。

【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】
 プラチナのドル建て現物相場は軟調。朝方の886.97ドルから、リスク回避の
動きを受けて軟調となった。午後に入り、一時878ドルまで下落。870ドル割れは
買い拾われ、880ドル台半ばまで戻している。
MINKABU PRESS 森 成俊

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