NYプラチナ市況=プラチナが続伸、パラジウムは続落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 1)   899.9      913.2       893.7       905.1    +  6.9
         (24/ 4)   907.0      920.0       901.7       912.7    +  6.9
 パラジウム  (23/12)  1120.50    1122.00     1101.50     1111.20   -  7.30
         (24/ 3)  1127.00    1128.50     1110.00     1119.10   -  8.10
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          17,937         18,288        83,979       (+     78)
 パラジウム          2,417          3,733        22,060       (+    494)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          33,127.28  - 286.89
     19日  149.79/81   1.0581/83   ・ナスダック         12,983.81  - 202.36
     20日  149.81/83   1.0594/96   ・10年米国債利回り      4.92  -   0.05
・NY原油  (23/11)   88.75 - 0.62  ・SPDR保有金残高    848.24      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続伸、パラジウムは続落。前日比は、プラ
チナが6.6〜7.4ドル高、中心限月の1月限が6.9ドル高、パラジウムが
17.70〜7.30ドル安、中心限月の12月限は7.30ドル安。
 プラチナ1月限は続伸。時間外取引では、ドル安一服に上値を抑えられたが、金堅調
を受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、ドル安を受けて堅調となった。日中取
引では、押し目を買われて一段高となったが、ドル安が一服すると、上げ一服となっ
た。
 パラジウム12月限は、株安を受けて売り優勢となった。
 プラチナ1月限は時間外取引を893.7〜908.8ドルのレンジで推移し、前日
比5.5ドル高の903.7ドルとなった。1月限は高寄りしたのち、ドル安一服に上
値を抑えられたが、金堅調を受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、ドル安を受
けて堅調となった。
 日中取引は、押し目を買われて一段高となり、913.2ドルまで上昇した。その後
は、ドル安一服を受けて上げ一服となった。
 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受けて利上げ観測が後退したこと
や金堅調を受けて買い優勢となった。一方、欧米はイスラエルに対し、人質解放を優先
し、ガザ侵攻を遅らせているとも伝えられた。
 パラジウム12月限は、時間外取引を1105.00〜1121.50ドルのレンジ
で推移し、前日比9.50ドル安の1109.00ドルとなった。12月限は高寄りし
たのち、中東情勢の先行き懸念を受けて売り優勢となった。
 日中取引は、1101.50ドルまで下落したのち、ドル安を受けて買い戻された。
時間外取引の高値を上回り、1122.00ドルまで上昇したのち、戻りを売られて軟
調となった。
 19日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの22万7573
オンス、パラジウムは変わらずの4万3271オンス。
今日の材料
・9月の英小売売上高(数量ベース)は前月比0.9%減と、予想を大幅に下回った。
生活費上昇による圧迫が続いたほか、季節外れの暖かさで秋物衣料の販売が減少した。
・9月の独生産者物価指数(PPI)は前年同月比で14.7%下落した。1949年
の統計開始以降で最大の下落率を記録、インフレが一段と緩和するとの期待が高まりそ
うだ。
・パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマス軍事部門の広報官アブ・ウ
バイダ氏は、ハマスがカタールの調停努力に応じ「人道的理由」により、人質として捉
えていた米国人の女性と娘の2人を解放したと発表した。
・アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、インフレ率は依然として高すぎるが、景
気減速の証拠が積み重なる中で鈍化してきており、来年後半には金融政策緩和への道が
開かれる可能性があると述べた。
・米国と欧州の政府はイスラエルに対し、パレスチナ自治区ガザへの地上侵攻を遅らせ
るよう圧力をかけている。イスラム組織ハマスによって捕らえられている人質の解放に
向けカタールを通じた極秘の協議が進行中で、その時間を稼ぐためだという。
・スナク英首相は、エジプトの首都カイロでパレスチナ自治政府のアッバス議長とエジ
プトのシシ大統領と会談した。より広範な地域紛争や市民の犠牲を回避し、パレスチナ
自治区ガザへの支援搬入容認の重要性を強調した。
・全米自動車労働組合(UAW)による米国に拠点を構える3大自動車メーカー(ビッ
グ3)の時間給労働者のストライキが36日目を迎え、航空会社から自動車部品メーカ
ーまで幅広い企業で経済的な影響が出始めている。
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