中東情勢を巡る緊張感は一段と強くなっているが、原油相場の反応は鈍い。週末には イスラエルがガザ地区で大規模な地上作戦を展開し、大規模な被害が生じていることが 確実視されている。イスラエルはまだ地上軍の投入は本格化させておらず、これから更 に強力な攻撃が行われることが予告されている。一方、原油市場の焦点は地政学リスク ではなく原油供給障害の有無であり、その意味では依然として何ら供給障害は発生して いない。最悪のシナリオとしては、イランがハマス支援で軍事介入する形で、主要産油 国も混乱に巻き込まれ、特にホルムズ海峡封鎖といった事態になるとパニック状態に陥 るのが確実である。しかし、現時点ではそこまでのリスクシナリオを織り込む必要性は 乏しく、逆にリスクオフ環境の上値圧迫も目立つ状況になっている。 米金融大手ゴールドマン・サックスは、来年1〜3月期のブレント原油価格見通しを95 ドルで維持した。現時点で供給障害は発生していないことを確認しているが、現在の88 ドル台を大きく上回る価格見通しが維持されている。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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