NY金・銀市況=反落、米国債の利回り上昇やドル高で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (23/12)  2005.6     2017.7      1987.4      1994.3     - 11.3
          (24/ 2)  2026.3     2037.7      2008.0      2014.6     - 11.4
   銀     (23/12)  2345.5     2346.5      2284.0      2295.2     - 44.4
         (23/ 3)  2378.5     2378.5      2319.0      2329.2     - 44.7
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           205,337       193,228       479,789        (+  6,931)
  銀           54,907        65,961       127,227        (+  1,889)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
=======================================
・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          33,052.87  + 123.91
     30日  149.05/07   1.0614/16   ・ナスダック         12,851.24  +  61.76
     31日  151.68/70   1.0574/76   ・10年米国債利回り      4.88  +   0.03
・NY原油  (23/12)   81.02 - 1.29  ・SPDR保有金残高    859.49  -   2.31
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は金が11.7〜10.4ドル安、中心限
月の12月限が11.3ドル安、銀が45.4〜44.1セント安、中心限月の12月
限は44.4セント安。
 金12月限は反落。時間外取引では、ドル高を受けて売り優勢となった。欧州時間に
入ると、欧州中央銀行(ECB)の高金利維持見通しによるユーロ高を受けて押し目を
買われた。日中取引では、米消費者信頼感指数の低下を受けて押し目を買われたが、買
い一巡後はドル高が圧迫要因となって急落した。
 銀12月限はドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。
 ニューヨーク金12月限は反落。時間外取引では1999.9〜2009.7ドルの
レンジで推移、前日比3.7ドル高の2009.3ドルとなった。12月限は変わらず
で寄り付いたのち、ドル高を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、欧州中央銀
行(ECB)の高金利維持見通しによるユーロ高を受けて押し目を買われた。
 日中取引では、戻りを売られる場面も見られたが、米消費者信頼感指数の低下を受け
て押し目を買われ、2017.7ドルまで上昇した。買い一巡後はドル高が圧迫要因と
なって急落した。時間外取引の安値を割り込み、1987.4ドルまで下落した。
 10月の米消費者信頼感指数は102.6と9月改定値の104.3から低下した。
ただ事前予想の100.0を上回ったことや米国債の利回り上昇を受けてドル高に振れ
たことから金に利食い売りが出た。
 ニューヨーク銀12月限は、時間外取引で2322.0〜2346.5セントのレン
ジで推移し、前日比2.6セント安の2337.0セントとなった。12月限は高寄り
したのち、ドル高に上値を抑えられたが、欧州時間に入ると、買い戻されて下げ一服と
なった。
 日中取引では、ドル高を受けて戻りを売られた。その後は、米消費者信頼感指数の低
下や金堅調を受けて2344.0セントまで戻したが、ドル高を受けて戻りを売られ
た。序盤の安値を割り込むと、2284.0セントまで下落した。
 10月30日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比6万3718オンス増の
1991万6473オンス、銀は118万4243オンス減の2億6793万0202
オンス。

今日の材料
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーでハト派として知られるビスコ・イタリア中
銀総裁は、ECBはこれまで急激な利上げを行っており、今後数カ月は慎重な対応が必
要だとの見解を改めて示した。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁はイン
フレ率が2024年半ばに持続的に3%を下回った場合、利下げを検討すると述べた。
・10月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)上昇率(速報値)は前年比2.9%
と、9月の4.3%から低下し、2021年7月以来の低水準となった。
・第3四半期のユーロ圏の域内総生産(GDP)速報値は前期比0.1%減と予想を下
回った。前年比0.1%増。市場予想は前期比0.0%、前年比0.2%増。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのナーゲル独連銀総裁は、ユーロ圏のインフ
レはここ一年で大幅に鈍化したが、まだ克服していないため、ECBは十分な高金利を
長期にわたり維持する必要があると述べた。
・第3四半期の米雇用コスト指数(ECI)は前期比1.1%上昇し、伸びは前四半期
の1.0%上昇から加速した。市場予想の1.0%上昇も上回った。
・10月の米消費者信頼感指数は102.6と9月改定値の104.3から低下した。
インフレや金利上昇、政局を巡る懸念が根強く、3カ月連続で低下した。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。