NY原油市況=反発、サウジやロシアによる供給制限継続の思惑で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2023/12     81.13       82.24       80.66       80.82        + 0.31
  2024/01     80.76       81.90       80.33       80.60        + 0.37
  2024/02     80.35       81.49       79.94       80.32        + 0.46
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     418,795              963,284             1,691,456    ( + 15,912)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2023/12     295.24    + 2.86
                            2024/01     288.92    + 2.89
         改質ガソリン       2023/12     223.59    + 3.49
                            2024/01     222.54    + 3.09
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油は反発。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が0.31〜
0.37ドル高。その他の限月は0.46〜0.81ドル高。
 サウジアラビアやロシアが年末にかけて自主的な供給制限を継続すると再確認したこ
とが相場を支えた。サウジは日量100万バレルの減産を、ロシアは日量30万バレル
の輸出制限を年内継続する。例年、需給が緩む1−3月期にかけて供給制限を継続する
とみられていることも支援要因。
 7日に中国貿易収支の発表を控えていることは重し。中国ドル建て輸出は5ヶ月連続
で、輸入は7ヶ月連続で前年割れとなっており、今回も低調な結果が想定されている。
世界のサプライチェーンの中心である中国の輸出入の低迷は、世界的な景気悪化を示唆
する。
 先週末にかけて急低下した米国債利回りが急上昇するなど、不安定な値動きが続いて
いることは懸念要因。米長期債利回りは13bp程度上げて4.66%付近となり、先
週金曜日の低下幅をほぼ帳消しにした。
 時間外取引から12月限はしっかりと推移。通常取引序盤には82.24ドルまで上
げた。ただ、引けにかけては上げ幅を縮小した。
 改質ガソリンとヒーティングオイルは反発。原油高に連動した。
今日の材料
・米国、イスラエルに3億2000万ドル相当の兵器供給を計画=WSJ
・イランのライシ大統領、12日にサウジを訪問へ
・現時点で全面的な停戦が適切であるとは思えない=カービー米報道官
・ガザ地区の死者数が1万人を上回る
・バイデン大統領とイスラエルのネタニヤフ首相、戦術的休戦の可能性について協議
・イラン、BRICSやSCOにガザ地区への介入を要請
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