とうもろこしは、1ドル=150円台前半の円安が支援材料ながら、シカゴコーンの 頭重い足取りや夜間取引の3ケタ安を引き継ぎ。売り先行が予想される。9日の米農務 省(USDA)月例需給報告待ちのなか、米イールド予測の引き上げ観測がシカゴ夜間 の重石になると予想されることも、とうもろこし市場の上値抑制要因。先限は夜間取引 を450円安で終えた。 シカゴ12月限と円相場1ドル=150.35円からの換算値は380円安。日中取 引では夜間終了時点からはやや下げ幅を縮小し、序盤は400円程度の下落になると見 る。 とうもろこし先限は夜間取引で10月26日に記録した目先の安値3万9100円に 到達している。この水準を割り込むと次は10月10日に付けた3万9010円が下値 目標になってきそう。なお、 とうもろこしの夜間取引の出来高は53枚となった。夜 間の出来高の増加が取組の増加につながることを期待したい。 7日のシカゴコーンは軟調。今週に入ってからは大口成約も発表されているが、輸出 需要の増加に対する反応は鈍く、イールド予測の引き上げ観測に上値を抑制される足取 りが続いている。ただ、470セントを割り込むと買い戻される動きが続いていること で、目先の安値は確認した感がある。予想通りにイールドが引き上げられても材料織り 込みから買い戻される可能性があり、ここから先の下げ余地は乏しいと見られる。 JPXとうもろこし先限の寄り付き予想は3万9050〜3万9150円。本日の日 中取引の予想レンジは3万9000〜3万9300円。 <今日の予定> ◆ 日本 ◆ 【経済】14:00 景気動向指数 2023年9月速報(内閣府) 【工業】12:00 原油・石油製品供給統計週報(石油連盟) 【工業】14:00 石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁) ◆ ユーロ圏 ◆ 【経済】19:00 小売売上高 2023年9月(EUROSTAT) ◆ ドイツ ◆ 【経済】16:00 消費者物価指数 2023年10月確報(連邦統計庁) ◆ フランス ◆ 【経済】16:45 国際収支 2023年9月(フランス銀行) 【経済】16:45 貿易収支 2023年9月(INSEE) ◆ アメリカ ◆ 【経済】21:00 住宅ローン申請指数(MBA) 【経済】11/9 00:00 卸売在庫 2023年9月確報値(商務省) MINKABU PRESS *予定は発表元の都合により、変更される可能性があります。 *海外の発表時間は日本時間で表示してあります。
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