NY金・銀市況=金は反落、米金融当局のタカ派的な舵取りを警戒

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金     (23/12)  1964.1     1965.6      1936.9      1937.7     - 32.1
         (24/02)  1984.3     1985.7      1956.9      1957.7     - 32.2
   銀     (23/12)  2270.5     2280.0      2223.0      2228.1     - 62.4
         (24/03)  2301.5     2312.0      2257.0      2261.9     - 62.3
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           262,391       267,258      480,477        (+  356)
  銀            66,259        95,136      128,737        (- 1,624)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ    ・NYダウ           34,283.10 + 391.16
      9日  151.37/39   1.0663/65    ・ナスダック          13,798.11 + 276.66
     10日  151.51/53   1.0686/88    ・10年米国債利回り       4.62     0.00
・NY原油 (23/12)  77.17 + 1.43     ・SPDR保有金残高     867.28     0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は金が32.4〜31.6ドル安、中心限
月の12月限が32.1ドル安、銀が63.0〜61.6セント安、中心限月の12月
限は62.4セント安。
 金12月限は反落。今週の米金融当局者の発言がタカ派寄りだったことから、来年に
かけての米追加利上げ観測が根強く残っているほか、米政策金利が長期間に渡って据え
置かれるとの見方が強まったことが引き続き重しとなった。米利下げ開始期待が後退し
ている。ただ、11月の米ミシガン大学消費者信頼感指数は60.4まで低下し、5月
以来の低水準となったことは来年の米景気懸念を強めた。
 昨日、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は「適切な場合の追加利上げを
躊躇せず」と述べ、さらなる金融引き締めを選択肢として残した。10日はデイリー米
サンフランシスコ連銀総裁が「利上げが終了したかどうかはまだ分からない」との認識
を示した。
 イスラエルがパレスチナ自治区ガザ北部で1日4時間の攻撃停止を決めたことも重
し。イスラエルのネタニヤフ首相は停戦を否定しているものの、武装勢力ハマスとの衝
突に落とし所が見えないなかで、停戦の兆候として受け止められている。
 銀12月限は反落。利益確定の売りに押された。支持線になっていた8日の安値
2237.5セント割れとなり、手じまい売りの動きもあったもよう。
今日の材料
・中銀預金金利を4%に維持すれば、インフレ抑制に十分なはず=ラガルドECB総裁
・重大なショックが訪れた時には、再び対応するべき=同上
・勝利宣言には早いが、金融政策は適切な状況にある=米サンフランシスコ連銀総裁
・インフレが2%へ向かっているのかデータの確認が必要=同上
・ミシガン大学発表の長期期待インフレ率は3.2%まで上昇、11年以来の高水準
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