[今夜の視点]海外原油=反落へ、イスラエルなどへの禁輸は見送り

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 時間外取引でニューヨーク原油12月限は前日比0.49ドル安の76.68ドルで
取引されている。本日これまでのレンジは76.36〜77.28ドル。
 今晩の海外原油は反落か。週末に行われたアラブ連盟やイスラム協力機構(OIC)
の首脳会合で、イスラエルやその同盟国への石油の禁輸が提案されたものの、ガザ地区
で虐殺を続けるイスラエルに対して具体的な措置が決定されることはなかった。イスラ
エルのネタニヤフ首相はアラブ各国に「自分たちの権益を守るのであれば、すべきこと
は一つで、沈黙を守れ」と述べたが、その通りとなった。先週末の段階で禁輸の可能性
はほぼ意識されておらず、週明けに失望から強く売られるとは思わないが、パレスチナ
情勢を手掛かりとして供給側が相場を荒らす可能性はほぼなくなったのではないか。ご
く一部の影響力のあるイスラム国家は西側との対立を望んでおらず、しぼんでいたテー
ルリスクが一段と小さくなったと思われる。来年以降の米景気懸念もあって、ニューヨ
ーク時間外取引の軟調な流れが続くだろう。

<今夜の予定>
◆ トルコ ◆
【経済】16:00 国際収支 2023年9月(トルコ中央銀行)
◆ アメリカ ◆
【経済】11/14 04:00 財政収支 2023年10月(財務省)
【農産】11/14 01:00 週間穀物輸出検証高(USDA)
【農産】11/14 06:00 週間穀物生育進度・作況状況(USDA)
【商品】11/14 05:30 建玉明細報告(CFTC)
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