(NY時間11:09) タイソン・フーズ<TSN> 46.62(-0.33 -0.70%) 食肉加工のタイソンフーズ<TSN>が取引開始前に7-9月期決算(第4四半期)を発表し、売上高は予想を下回ったものの1株利益は予想を上回った。第4四半期に牛肉部門で3億3300万ドルの評価損を計上したにもかかかわらず、1株利益は予想を上回った。ただ、前年比で77%の減益となっている。同社のタイソンCFOは、「牛肉事業の評価損計上は金利上昇を含むマクロ経済環境の悪化が主因」と述べた。 2024年度通期のガイダンスも公表し、売上高見通しは2023年度とほぼ横ばいを見込み、予想も下回っている。営業利益の見通しも予想を下回った。 同社のような企業が食肉を処理し、牛肉に加工するために利用できる米国内の牛の頭数が過去約10年間で最小にまで減少している。一方、肥育牛の仕入れコストは3年連続で上昇しており、利益を圧迫している。 ただ、株価は時間外で売りが優勢となっていたものの、通常取引では買いが先行して始まった。しかし、買いが一巡すると戻り売りが優勢となり下げに転じている。 (7-9月・第4四半期) ・1株利益(調整後):0.37ドル(予想:0.25ドル) ・売上高:133.5億ドル(予想:137.1億ドル) ・販売量:-0.6% 牛肉:-6.7%(予想:-5.7%) 豚肉:-0.2%(予想:+1.2%) 鶏肉:+1.7%(予想:+1.1%) 加工肉:+1.0%(予想:+0.1%) ・営業利益(調整後):2.36億ドル(予想:2.08億ドル) ・営業利益率(調整後):1.8%(予想:1.4%) ・平均価格:-1.4%(予想:+0.58%) (24年通期見通し) ・売上高:529億ドルとほぼ横ばい(予想:544億ドル) ・営業利益(調整後):10~15億ドル(予想:16.6億ドル) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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