NYプラチナ市況=続伸、予想以下の米CPIが支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 1)   867.1      895.5       867.1       892.8    + 29.2
         (24/ 4)   876.7      902.0       876.6       899.3    + 28.3
 パラジウム  (23/12)   987.00    1035.50      973.00     1026.60   + 44.30
         (24/ 3)   991.50    1040.00      978.50     1031.00   + 43.70
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          31,367         29,042        89,205       (+  1,104)
 パラジウム          8,193          5,753        27,203       (+    585)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          34,827.70  + 489.83
     13日  151.63/65   1.0699/01   ・ナスダック         14,094.38  + 326.64
     14日  150.23/25   1.0882/84   ・10年米国債利回り      4.44  -   0.20
・NY原油  (23/12)   78.26   0.00  ・SPDR保有金残高    870.45  +   2.30
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。前日比は、プラチナが27.1〜29.7ドル
高、中心限月の1月限が29.2ドル高、パラジウムが43.70〜44.60ドル
高、中心限月の12月限は44.30ドル高。
 プラチナ1月限は続伸。時間外取引では、買い戻されて堅調となったが、米消費者物
価指数(CPI)の発表を控え、上げ一服となった。日中取引では、予想以下の米CP
Iを受けて買い優勢となった。
 パラジウム12月限は予想以下の米消費者物価指数(CPI)や他の貴金属の堅調を
受けて買い優勢となった。
 プラチナ1月限は時間外取引を867.1〜876.1ドルのレンジで推移し、前日
比9.3ドル高の872.9ドルとなった。1月限は高寄りしたのち、買い戻されて堅
調となったが、米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、上げ一服となった。
 日中取引は、戻りを売られたが、予想以下の米消費者物価指数(CPI)を受けて買
い優勢となった。時間外取引の高値を突破し、テクニカル要因の買いが入ると、
895.5ドルまで上昇した。
 10月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比で3.2%上昇した。伸びは前月
の3.7%から縮小し、市場予想の3.3%も下回った。12月の米連邦公開市場委員
会(FOMC)での金利据え置きが見込まれ、ドル安に振れた。
 パラジウム12月限は、時間外取引を973.50〜998.00ドルのレンジで推
移し、前日比1.20ドル高の983.50ドルとなった。12月限は安寄りしたの
ち、買い戻されたが、欧州時間に入ると、戻りを売られて上げ一服となった。
 日中取引は、973.00ドルまで下落したのち、予想以下の米消費者物価指数(C
PI)を受けて買い優勢となった。時間外取引の高値を突破すると、1035.50ド
ルまで上昇した。
 13日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの22万1568
オンス、パラジウムは変わらずの4万3271オンス。
今日の材料
・7─9月の英賃金はボーナスを除いたベースで前年比7.7%上昇と、小幅に鈍化し
たが、依然として過去最高に近い上昇率だった。
・英イングランド銀行(中央銀行)のチーフエコノミストであるピル理事は、英国の賃
金上昇率は鈍化しているものの、中銀が目標とする2%のインフレ率と整合するにはま
だ高すぎると述べた。
・第3四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)改定値は、前期比0.1%減少で速報値
から変わらずだった。前年比では0.1%増加だった。
・11月のドイツのZEW景気期待指数はプラス9.8と、予想以上に上昇し、4月以
降初めてプラスとなった。市場予想はプラス5.0。10月はマイナス1.1だった。
・米連邦準備理事会(FRB)のジェファーソン副議長は、高インフレがいつまで続く
か不確実な場合はインフレ期待を抑制するため、強力な金融政策が必要になる可能性が
あるとの認識を示した。
・10月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比で3.2%上昇した。伸びは前月
の3.7%から縮小し、市場予想の3.3%も下回った。基調的なインフレにも鈍化の
兆しが出ており、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ局面は終了したとの見方を裏付
ける結果となった。
・米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、米国のインフレ率について、失業率の大幅
な上昇を伴わずに、少なくとも過去40年で最も速いペースで低下していると述べた。
・バイデン米大統領は、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスに拘
束されている人質の解放に向け、毎日交渉を続けており、実現すると確信していると言
明した。
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