NY原油市況=続落、来年の景気悪化による需要減退を警戒

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2023/12     76.60       76.63       72.16       72.90        - 3.76
  2024/01     76.71       76.80       72.37       73.09        - 3.70
  2024/02     76.74       76.83       72.53       73.19        - 3.61
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     639,505              864,712             1,620,876    ( - 18,257)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2023/12     275.02    -11.85
                            2024/01     267.22    -11.89
         改質ガソリン       2023/12     210.11    -10.07
                            2024/01     207.60    -10.43
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油は続落。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が3.76〜
3.70ドル安。その他の限月は3.61〜0.20ドル安。
 来年の世界的な景気悪化見通しが相場を圧迫した。今週の米経済指標はインフレ率の
鈍化、消費の弱含み、雇用環境の緩みを示唆しており、来年は今年よりも厳しい年にな
るとみられている。米新規失業保険申請件数の4週間移動平均は22万0250件まで
増加し、9月以来の高水準となった。米失業保険の継続受給者数は186万5000件
まで拡大して、約2年ぶりの高水準を記録している。
 今週、米エネルギー情報局(EIA)が発表した米週間石油在庫統計で、米原油在庫
が増加を続けたことは重し。季節的な製油所稼働率の低迷が続いており、原油消費量は
回復していない。ただ、製油所稼働率が低水準で推移しているため、製品在庫は引き締
まっている。
 時間外取引で1月限は軟調。通常取引開始後は売りが強まり、72.37ドルまで一
段安となった。中心限月として7月以来の安値を更新。
 改質ガソリンは続落。ヒーティングオイルの期近は反落。原油安が重しとなった。
今日の材料
・いかなる国家とも冷戦も熱戦もせず=習近平・中国国家主席
・90日前に比べ、個人消費への見方はより慎重になった=ウォルマートCEO
・金利上昇や学生ローンの返済が需要を圧迫=同上
※本文中の限月を12月限から1月限に変更します。
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