[今夜の視点]海外原油=続落を想定も、下げ一服感が強まるか

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 時間外取引でニューヨーク原油1月限は前日比0.09ドル高の73.18ドルで取
引されている。本日これまでのレンジは72.91〜73.38ドル。
 今晩の海外原油は続落か。主要国の金融引き締めの効果もあって、今年よりも来年の
世界経済は不透明であり、石油需要の減退を織り込む動きは妥当だと思われる。学生ロ
ーンの返済再開が重しとなり米国の消費は弱含んでいく可能性が高く、市場参加者が楽
観的なクリスマスを迎えることはなさそうだ。来年、各国の金融当局者が早々に金融緩
和に動くなら、原油も含めてリスク資産市場は支えられるかもしれないが、景気に対す
る配慮を見せるとリスク資産が強含み、インフレターゲットへの回帰が遅れることか
ら、金融緩和を目当てに強気になる場面はかなり先だろう。
 ただ、足元の原油安は投資家心理の悪化が主因であり、短期間で下げ過ぎた印象が強
い。一段安となっても買い戻しが入りやすいのではないか。そろそろ始まる年末商戦を
控えて、人々の関心は相場から離れると思われる。
<今夜の予定>
◆ ユーロ圏 ◆
【経済】18:00 国際収支 2023年9月(ECB)
【経済】19:00 消費者物価指数 2023年10月確報(EUROSTAT)
◆ イギリス ◆
【経済】16:00 小売売上高 2023年10月(国立統計局)
【納会】--:-- WTI原油 2023年12月限(ICE EUROPE)
◆ アメリカ ◆
【経済】22:30 住宅着工・許可件数 2023年10月(商務省)
【商品】11/18 05:30 建玉明細報告(CFTC)
◆ カナダ ◆
【経済】22:30 鉱工業製品価格指数 2023年10月(カナダ統計局)
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