NYプラチナ市況=続伸、米国債の利回り低下や金堅調で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 1)   925.2      947.8       922.2       945.9    + 18.5
         (24/ 4)   931.6      953.5       930.0       952.1    + 18.5
 パラジウム  (23/12)  1091.00    1101.50     1066.00     1095.50   +  3.20
         (24/ 3)  1089.00    1104.50     1070.00     1098.40   +  3.20
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          28,599         25,408        77,192       (-  2,083)
 パラジウム         13,115         12,385        26,140       (-    807)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          35,088.29  -  62.75
     20日  148.33/35   1.0941/43   ・ナスダック         14,199.98  -  84.55
     21日  148.39/41   1.0912/14   ・10年米国債利回り      4.41  -   0.01
・NY原油  (24/ 1)   77.77 - 0.06  ・SPDR保有金残高    883.43      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。前日比は、プラチナが18.0〜19.0ドル
高、中心限月の1月限が18.5ドル高、パラジウムが3.20〜3.90ドル高、中
心限月の12月限は3.20ドル高。
 プラチナ1月限は続伸。時間外取引では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となっ
た。欧州時間に入ると、ドル安が一服したが、買い戻されて堅調となった。日中取引で
は、米国債の利回り低下や金堅調を受けて買い優勢となった。
 パラジウム12月限は他の貴金属の堅調を受けて買い戻し主導で上昇した。
 プラチナ1月限は時間外取引を922.2〜934.1ドルのレンジで推移し、前日
比6.0ドル高の933.4ドルとなった。1月限は安寄りしたのち、ドル安や金堅調
を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、ドル安が一服したが、買い戻されて堅
調となった。
 日中取引は、米国債の利回り低下や金堅調を受けて買い優勢となった。時間外取引の
高値を突破し、947.8ドルまで上昇した。
 米国債の利回り低下や金堅調が支援要因になった。米連邦準備理事会(FRB)の利
上げ停止見通しが強い。またワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(W
PIC)の四半期報告で、2024年は2年連続の供給不足になるとの見通しが示され
た。工業用需要が過去最高になるとの見方を受けて買い戻された。
 パラジウム12月限は、時間外取引を1066.00〜1101.50ドルのレンジ
で推移し、前日比0.20ドル高の1092.50ドルとなった。12月限は安寄りし
たのち、戻り売り圧力が強まったが、欧州時間に入ると、買い戻されて下げ一服となっ
た。
 日中取引は、序盤に売られたが、他の貴金属の堅調を受けて買い戻し主導で上昇し、
1097.50ドルまで戻した。
 20日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの22万5442
オンス、パラジウムは295オンス増の4万3566オンス。
今日の材料
・イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は、英国のインフレ率が高止まりす
るリスクはあるが、中銀目標である2%に戻る兆しもあると述べた。
・欧州中央銀行(ECB)の金融政策担当スタッフは、ECBは債券の購入を再開する
前に「量的引き締め」により保有残高を2026年半ばまでに現在の半分の1.5兆ユ
ーロまで縮小すべきとの見解を示した。
・10月の米中古住宅販売戸数は年率換算で前月比4.1%減の379万戸と2010
年8月以来13年超ぶりの低水準に落ち込んだ。市場予想は390万戸だった。
・欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、ECBには一連の利上げ後のインフレ動
向を評価する時間があるが、まだ勝利は得られておらず、短期的なデータの流れに基づ
く賭けは時期尚早と述べた。
・米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、当局者は今後の利上げについ
て慎重なアプローチを取ることが可能であり、インフレ低下の進展が不十分であること
を示す情報が入ってきた場合にのみ、金利を引き上げる必要があるとの見解で一致し
た。
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