NY金・銀市況=反発、米国債の利回り低下が支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (23/12)  1980.0     2009.8      1979.9      2001.6     + 21.3
          (24/ 2)  2000.1     2030.0      1999.9      2021.8     + 21.4
   銀     (23/12)  2348.5     2408.0      2347.0      2386.9     + 25.5
         (23/ 3)  2382.5     2443.0      2382.0      2422.1     + 26.2
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           284,185       222,110       488,683        (+  1,150)
  銀           86,689        77,215       133,062        (-    532)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          35,088.29  -  62.75
     20日  148.33/35   1.0941/43   ・ナスダック         14,199.98  -  84.55
     21日  148.39/41   1.0912/14   ・10年米国債利回り      4.41  -   0.01
・NY原油  (24/ 1)   77.77 - 0.06  ・SPDR保有金残高    883.43      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は金が21.3〜22.6ドル高、中心限
月の12月限が21.3ドル高、銀が25.5〜26.9セント高、中心限月の12月
限は25.5セント高。
 金12月限は反発。時間外取引では、ドル安を受けて買い戻し主導で上昇した。欧州
時間に入ると、利食い売りなどが出て上げ一服となった。日中取引では、米国債の利回
り低下を受けて一段高となった。ただ米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録でタカ
派姿勢が示されたことを受けて上げ一服となった。
 銀12月限は時間外取引のドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。
 ニューヨーク金12月限は続落。時間外取引では1979.9〜1996.2ドルの
レンジで推移、前日比10.6ドル高の1990.9ドルとなった。12月限は安寄り
したのち、ドル安を受けて買い戻し主導で上昇した。欧州時間に入ると、利食い売りな
どが出て上げ一服となった。
 日中取引では、米国債の利回り低下を受けて一段高となり、2009.8ドルまで上
昇した。買い一巡後は上げ一服となり、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録でタ
カ派姿勢が示されたことに上値を抑えられた。
 時間外取引でドル安に振れ、買い戻されたことや米国債の利回り低下が支援要因にな
った。ただ市場で米連邦準備理事会(FRB)の利上げ停止見通しが強いことに対し、
米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録でインフレ低下の進展が不十分であることを
示す情報が入ってきた場合にのみ、金利を引き上げる必要があるとの見解で一致したと
され、タカ派姿勢が示されたことに上値を抑えられた。
 ニューヨーク銀12月限は、時間外取引で2347.0〜2386.0セントのレン
ジで推移し、前日比5.1セント高の2366.5セントとなった。12月限は安寄り
したのち、ドル安や金堅調を受けて買い戻された。欧州時間に入ると、ドル安一服を受
けて上げ一服となった。
 日中取引では、米国債の利回り低下や金堅調を受けて買い優勢となった。時間外取引
の高値を突破し、2408.0セントまで上昇した。買い一巡後は手じまい売りなどが
出て上げ一服となった。
 11月20日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比193オンス減の1988万
2707オンス、銀は91万9299オンス増の2億6812万8842オンス。

今日の材料
・イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は、英国のインフレ率が高止まりす
るリスクはあるが、中銀目標である2%に戻る兆しもあると述べた。
・欧州中央銀行(ECB)の金融政策担当スタッフは、ECBは債券の購入を再開する
前に「量的引き締め」により保有残高を2026年半ばまでに現在の半分の1.5兆ユ
ーロまで縮小すべきとの見解を示した。
・10月の米中古住宅販売戸数は年率換算で前月比4.1%減の379万戸と2010
年8月以来13年超ぶりの低水準に落ち込んだ。市場予想は390万戸だった。
・欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、ECBには一連の利上げ後のインフレ動
向を評価する時間があるが、まだ勝利は得られておらず、短期的なデータの流れに基づ
く賭けは時期尚早と述べた。
・米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、当局者は今後の利上げについ
て慎重なアプローチを取ることが可能であり、インフレ低下の進展が不十分であること
を示す情報が入ってきた場合にのみ、金利を引き上げる必要があるとの見解で一致し
た。
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