貴金属は、総じて上昇して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク高と円安を受けて 買い優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はニューヨーク高と円安を受けて堅調 となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は7.26ドル高の 1997.90ドル、銀が11セント高の2374セント、プラチナが17.07ドル 高の936.20ドル、パラジウムは9.38ドル高の1075.88ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=148.21/23円で、前営業日の 大引け時点から0.41円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が9530円前後、銀は116.0円前後、プラチナは 4405円前後、パラジウムは5000円前後。 【NY金は米国債の利回り低下で買い戻される】 金はきのうの海外市場では、米国債の利回り低下を受けて買い戻された。 金は米国債の利回り低下を受けて買い戻された。米連邦準備理事会(FRB)の利上 げ停止見通しを受けて米国債の利回りが低下した。また10月の米中古住宅販売戸数は 年率換算で前月比4.1%減の379万戸と2010年8月以来の低水準となった。市 場予想は390万戸。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、当 局者は今後の利上げについて慎重なアプローチを取ることが可能であり、インフレ低下 の進展が不十分であることを示す情報が入ってきた場合にのみ、金利を引き上げる必要 があるとの見解で一致した。タカ派的な内容となり、ドル安が一服した。 イスラエルのネタニヤフ首相は、閣議を開き、パレスチナ自治区ガザを実効支配する イスラム組織ハマスに拘束されている人質の解放に向けた合意条件を支持するよう要請 した。同時にハマスとの「戦いは継続中だ。われわれが全ての目標を達成するまで続 く」とも言明した。 銀はきのうの海外市場では、米国債の利回り低下や金堅調を受けて買い優勢となっ た。 【NYプラチナは米国債の利回り低下や金堅調が支援】 プラチナはきのうの海外市場では、米国債の利回り低下や金堅調を受けて買い優勢と なった。 プラチナは米国債の利回り低下や金堅調が支援要因になった。米連邦準備理事会(F RB)の利上げ停止見通しを受けて米国債の利回りが低下した。またワールド・プラチ ナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)の四半期報告で、2024年は2年連 続の供給不足になるとの見通しが示された。工業用需要が過去最高になる見通しであ り、ファンダメンタルズが見直されるかどうかも確認したい。 <今日の予定> ・米耐久財受注 2023年10月速報値(商務省) ・米新規失業保険申請件数(労働省) ・米消費者信頼感指数 2023年11月確報値(ミシガン大) MINKABU PRESS 東海林勇行
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