NYプラチナ市況=反落、堅調な経済指標やドル高が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 1)   942.5      949.1       924.1       930.7    - 15.2
         (24/ 4)   950.5      955.2       931.5       937.6    - 14.5
 パラジウム  (23/12)  1085.50    1090.00     1051.00     1056.60   - 38.90
         (24/ 3)  1080.50    1093.00     1056.00     1061.90   - 36.50
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          27,186         30,799        73,431       (-  3,761)
 パラジウム         14,383         14,973        25,834       (-    306)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          35,273.03  + 184.74
     21日  148.39/41   1.0912/14   ・ナスダック         14,265.86  +  65.88
     22日  149.59/61   1.0887/89   ・10年米国債利回り      4.42  +   0.01
・NY原油  (24/ 1)   77.10 - 0.67  ・SPDR保有金残高    883.43      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反落。前日比は、プラチナが15.6〜14.3ドル
安、中心限月の1月限が15.2ドル安、パラジウムが38.90〜36.80ドル
安、中心限月の3月限は36.50ドル安。
 プラチナ1月限は反落。時間外取引では、戻りを売られたが、ドル安が再開すると、
押し目を買われた。欧州時間に入ると、買い戻されて堅調となった。日中取引では、堅
調な経済指標によるドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。
 パラジウム3月限はドル高や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。
 プラチナ1月限は時間外取引を938.6〜949.1ドルのレンジで推移し、前日
比0.7ドル安の945.2ドルとなった。1月限は安寄りしたのち、戻りを売られた
が、ドル安が再開すると、押し目を買われた。欧州時間に入ると、買い戻されて堅調と
なった。
 日中取引は、堅調な経済指標によるドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。時間
外取引の安値を割り込むと、テクニカル要因の売りが出て軟調となり、924.1ドル
まで下落した。
 米新規失業保険申請件数は20万9000件と前週から2万4000件減少した。市
場予想の22万6000件を下回った。11月の米ミシガン大消費者信頼感指数確報値
は61.3と速報値の60.4から上方修正された。前月は63.8。1年先の期待イ
ンフレ率は4.5%と速報値の4.4%から上方修正された。
 パラジウム3月限は、時間外取引を1075.50〜1093.00ドルのレンジ
で推移し、前日比12.90ドル安の1085.50ドルとなった。3月限は安寄りし
たのち、戻り売り圧力が強まった。欧州時間に入ると、買い戻されて下げ一服となっ
た。
 日中取引は、ドル高や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。時間外取引の安
値を割り込み、1056.00ドルまで下落した。
 21日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの21万5442
オンス、パラジウムは変わらずの4万3566オンス。
今日の材料
・イスラム組織ハマスとイスラエルは、パレスチナ自治区ガザの戦闘を4日間停止する
ことで合意した。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのセンテノ・ポルトガル中銀総裁は、マクロ
経済情勢を考慮するとECBの最近の利上げサイクルが近い将来、反転するとの見通し
を示した。
・米新規失業保険申請件数は20万9000件と前週から2万4000件減少した。市
場予想(22万6000件)以上に減少した。
・10月の米耐久財受注は前月より5.4%減り、減少率は市場予想の3.1%より大
きかった。 自動車・同部品が3.8%減と落ち込んだのが全体を押し下げ、米拠点の
3大自動車メーカー(ビッグスリー)に対する全米自動車労働組合(UAW)のストラ
イキが響いた可能性が高い。
・11月のユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)はマイナス16.9と、前月のマイナ
ス17.8(改定値)から0.9ポイント上昇した。予想はマイナス17.6だった。
・11月の米ミシガン大消費者信頼感指数は61.3と速報値の60.4から上方修正
されたものの、10月の63.8からは低下。市場予想は60.6だった。1年先の期
待インフレ率(確報値)は4.5%と速報値の4.4%から上方修正された。10月の
4.2%、9月の3.2%から2カ月連続で伸びが加速し、4月以来の高水準となっ
た。
・ハント英財務相は秋の予算編成方針演説で、2024年に予想される選挙を控え労働
者に対する減税を実施すると発表したほか、マンネリ化した英経済の加速に向け企業に
対する恒久的な投資優遇措置を導入すると明らかにした。
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