NY金・銀市況=反落、堅調な経済指標やドル高が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (23/12)  2000.3     2008.3      1988.6      1992.8     -  8.8
          (24/ 2)  2020.6     2028.4      2008.9      2013.2     -  8.6
   銀     (23/12)  2379.5     2400.5      2358.0      2368.8     - 18.1
         (23/ 3)  2414.5     2435.5      2393.5      2403.3     - 18.8
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           273,020       309,140       508,429        (+ 19,746)
  銀           74,904        91,814       134,333        (+  1,271)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          35,273.03  + 184.74
     21日  148.39/41   1.0912/14   ・ナスダック         14,265.86  +  65.88
     22日  149.59/61   1.0887/89   ・10年米国債利回り      4.42  +   0.01
・NY原油  (24/ 1)   77.10 - 0.67  ・SPDR保有金残高    883.43      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は金が8.8〜4.7ドル安、中心限月の
2月限が8.6ドル安、銀が18.8〜17.1セント安、中心限月の3月限は
18.8セント安。
 金2月限は反落。時間外取引では、利食い売りが出たが、ドル安が再開すると、押し
目を買われた。欧州時間に入ると、上げ一服となった。日中取引では、米新規失業保険
申請件数が予想以上に減少したことや、米ミシガン大消費者信頼感指数確報値で期待イ
ンフレ率が上方修正されたことを受けて売り優勢となった。
 銀3月限は堅調な経済指標によるドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。
 ニューヨーク金2月限は反落。時間外取引では2017.4〜2028.4ドルのレ
ンジで推移、前日比2.0ドル高の2023.8ドルとなった。2月限は安寄りしたの
ち、利食い売りが出たが、ドル安が再開すると、押し目を買われた。欧州時間に入る
と、上げ一服となった。
 日中取引では、米新規失業保険申請件数が予想以上に減少したことや、米ミシガン大
消費者信頼感指数確報値で期待インフレ率が上方修正されたことを受けて売り優勢とな
った。時間外取引の安値を割り込み、手じまい売りが出ると、2008.9ドルまで下
落した。
 米新規失業保険申請件数は20万9000件と前週から2万4000件減少した。市
場予想の22万6000件を下回った。11月の米ミシガン大消費者信頼感指数確報値
は61.3と速報値の60.4から上方修正された。前月は63.8。1年先の期待イ
ンフレ率は4.5%と速報値の4.4%から上方修正された。
 ニューヨーク銀3月限は、時間外取引で2413.0〜2435.5セントのレン
ジで推移し、前日比4.9セント高の2427.0セントとなった。3月限は安寄りし
たのち、手じまい売りが出たが、ドル安が再開すると、押し目を買われた。欧州時間に
入ると、地合いを引き締めた。
 日中取引では、堅調な経済指標によるドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。時
間外取引の安値を割り込むと、テクニカル要因の売りが出て2393.5セントまで下
落した。
 11月21日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比2733オンス減の1987
万9974オンス、銀は91万3437オンス増の2億6904万2278オンス。

今日の材料
・イスラム組織ハマスとイスラエルは、パレスチナ自治区ガザの戦闘を4日間停止する
ことで合意した。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのセンテノ・ポルトガル中銀総裁は、マクロ
経済情勢を考慮するとECBの最近の利上げサイクルが近い将来、反転するとの見通し
を示した。
・米新規失業保険申請件数は20万9000件と前週から2万4000件減少した。市
場予想(22万6000件)以上に減少した。
・10月の米耐久財受注は前月より5.4%減り、減少率は市場予想の3.1%より大
きかった。 自動車・同部品が3.8%減と落ち込んだのが全体を押し下げ、米拠点の
3大自動車メーカー(ビッグスリー)に対する全米自動車労働組合(UAW)のストラ
イキが響いた可能性が高い。
・11月のユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)はマイナス16.9と、前月のマイナ
ス17.8(改定値)から0.9ポイント上昇した。予想はマイナス17.6だった。
・11月の米ミシガン大消費者信頼感指数は61.3と速報値の60.4から上方修正
されたものの、10月の63.8からは低下。市場予想は60.6だった。1年先の期
待インフレ率(確報値)は4.5%と速報値の4.4%から上方修正された。10月の
4.2%、9月の3.2%から2カ月連続で伸びが加速し、4月以来の高水準となっ
た。
・ハント英財務相は秋の予算編成方針演説で、2024年に予想される選挙を控え労働
者に対する減税を実施すると発表したほか、マンネリ化した英経済の加速に向け企業に
対する恒久的な投資優遇措置を導入すると明らかにした。
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