英当局、アドビのフィグマ買収計画は競争阻害の恐れ 株価はプラス圏に戻す=米国株個別

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
(NY時間11:42)
アドビ<ADBE> 621.74(+2.47 +0.40%)

 英競争・市場庁(CMA)は、アドビ<ADBE>によるデザインソフトのフィグマ社の買収計画について、英国のデジタルデザイン業界に悪影響を及ぼす恐れがあるとの暫定判断を示した。

 CMAは「初期の見解として同買収計画は製品デザインソフトウエアにおける主要2社の競争をなくし、新製品の開発を減少させるとともに、競合企業としてのフィグマ社を排除する可能性がある」と指摘した。最終的な決定は来年2月25日までに示される見通し。

 フィグマ社の200億ドル規模の買収は競争問題を解決するための措置を提示しない限り、英当局によって阻止される危険性が高まっている。今回の決定は今月初めにアドビに異議申し立てリストを送付したEUの規制当局に沿ったものとなっている。

 ただ、アドビの株価は取引開始直後は売り先行で始まったものの、直ぐに買い戻しが入りプラスに転じている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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