NY原油市況=反発、タカ派のFRB理事のハト派寄りの発言を好感

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2024/01     75.07       77.02       74.64       76.41        + 1.55
  2024/02     75.32       77.13       74.88       76.59        + 1.50
  2024/03     75.53       77.19       75.02       76.66        + 1.44
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
    432,515              559,611             1,569,542    ( + 4,309)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2023/12     290.70    + 6.91
                            2024/01     281.65    + 6.33
         改質ガソリン       2023/12     223.00    + 5.01
                            2024/01     219.26    + 4.72
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油は反発。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が1.50〜
1.55ドル高。その他の限月は0.41〜1.44ドル高。
 石油輸出国機構(OPEC)プラスの閣僚会合を30日に控えて買い戻しが優勢とな
った。石油市場を支えるため、サウジアラビアが事前協議を継続していると伝わってい
る。サウジは日量100万バレルの自主減産を来年1−3月期も継続すると期待されて
いる。
 米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事がインフレ低下の継続を条件として
利下げの可能性を示唆したことも支援要因。ウォラー理事はタカ派として知られてい
る。この発言を受けて、米国債市場では金融政策見通しを反映しやすい2年債利回りを
中心に低下した。
 悪天候のため黒海の輸出が混乱していることは短期的な支援要因。日量200万バレ
ル規模の輸出が影響を受けており、カザフスタン最大の油田は生産を50%超削減して
いるという。
 時間外取引で1月限は堅調に推移したものの、通常取引開始前に失速すると一時上げ
幅を消した。ただ、通常取引では買い戻しが優勢で、77.02ドルまで上げた。
 改質ガソリンの期近は続伸。ヒーティングオイルは上昇。OPECプラスの閣僚会合
を控えて買い戻しが続いた。
今日の材料
・アフリカ加盟国との生産枠についての協議が難航=OPEC代表筋
・米原油在庫の市場予想は前週比90万バレル減
・イスラエルとハマスは2日間の戦闘休止の延長で合意
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